見出し画像

アメリカ入国拒否から再入国までをざっと振り返る

2年前、私はアメリカで入国拒否となり、その日のうちに、日本に帰ることになりました。

原因は、前回の滞在の際に1日オーバーステイをしてしまっていたことです。乗り継ぎ便がサンフランシスコで、サンフランシスコを出発した時(アメリカ出国した時)には、すでにエスタで滞在できる90日を超えて、91日になっていたのです。

当時、頭で考えることを停止していた私は、左脳(論理思考、計算)で考えることはやはり重要であり、また、ルールは守らないといけないことを身をもって再認識と反省をした瞬間でした。それにしても、入国拒否及び強制送還になった際の恐怖や不安、そして交差する感情は、今でも心の記憶に残っています。

その日は、タイのスワンナプーム国際空港から出発して、成田経由でハワイアン航空にてハワイに向かい、ホノルル空港で別室送り、約6時間滞在した後、羽田空港に戻ってきました。

東京での宿泊も考えましたが、放心状態の私は実家までの終電に間に合うことを確認して、新幹線で新大阪に向かい兵庫の実家に帰宅しました。

その頃、情報を探ると1度入国拒否を受けると5年間は入れない。なるべく期間を空けた方が良い、などの話が多くありました。実際に、エスタで入国拒否を受けた場合、理由によって期間は異なりますが私の場合は明確な期間はない状態でした。ただし、必要なことは一つ明らかで、”社会的に自分が何者か”を証明すること。そして、大使館にてビザ面接を受けて、別のビザを発給しなければいけないということでした。

ただ、当時の私は無職。東南アジアで就職することを前々から視野に入れていたため、その後、東南アジアをベースに就職活動をしました。マレーシアの企業で働くことが一度決まったのですが、就職直前に訪れたフィリピンが頭から離れずに、またプライベートでの理由もあって、マレーシアの会社を3ヶ月もみたずに辞めて、再度フィリピンに絞り就職活動をしました。

入国拒否を受けてから、約半年後の2023年4月のことでした。

無事にフィリピン就職が決まり、2023年10月からECサイトの企業の仕入れ部として働き始め、フィリピンの同僚の陽気で親切な心に支えられながらの仕事はとても楽しいです。

ただ、入社から半年が過ぎようとした時、ふと自分の中にあるずっと取れないモヤモヤがあることに気がつきました。それは、アメリカに今後いつ入れるかどうか分からない不安がずっと拭えずにいたのでした。

そして、2024年3月のある日、私はビザ取得を決意して動き始めました。ビザに詳しい日本の弁護士さんに依頼をして、必要書類を3ヶ月かけて収集し、そして8月に領事館のビザ面接を予約しました。ビザ面接では、フィリピンの会社への直接連絡や追加面接などがあり、結局審査には約3週間ほどを要しました。(何も手につかない、小心者すぎるミジンコマインドの自分を知り、審査が苦手で、この期間はもう経験したくないです。)

こうしてビザ準備開始から、5ヶ月を経て無事にBビザを取得しました。

面接練習を付き合ってくれた友人、彼、姉夫婦に、心から感謝と対応してくださった会社の方々にも本当に感謝です。

ただ安心はまだできず、次に立ちはだかるのは実際の入国審査です。日本アメリカ大使館(領事館)にて取得したビザは、あくまでも許可証であり、入国を保証するものではありません。入国の可否は、入国管理官の判断次第なのです。入国拒否の記憶がどうしても不安を駆り立て、拭えずにいたために、怯んで渡米を先延ばしにしようとも考えたこともありました。

でも、協力してくれていた友人との約束もあったので、当初予定していた9月中旬に渡米することを決めて、航空券を購入して、当日はとにかく体を動かして、マニラの空港に向かい、飛行機に乗り、目的地であるNYに向かいました。

時間は容赦なく時を刻み、そして体を前進させている限り、着実にその時はやってきます。入国審査では、別室(セカンダリー)に呼ばれて、”まだ試練があるのか”と現実を捉えて、息を呑みました。

一つ安心感を感じられたのは、目に映る世界は、前回のハワイの時よりも室内は明るく、また携帯も使えるような状況でした。空港に迎えにきてくれる予定だった友人に、メッセージで状況を説明して、約1時間ほど別室にて待機しました。

そして、管理官がやっとのこと私のパスポートを手に取り、モニターに映し出された情報を2人がかりで入念に確認しながら、何か相談する姿が見えました。名前が呼ばれ、何を聞かれるのだろう?と緊張していた瞬間『You're OK』の言葉が、耳に飛び込んできました。「Am I OK to go?? Can I enter??」と聞き直し、「YES」の返答に、深々と「Thank you」と挨拶しました。こんなにも嬉しいことはない。

”私また、アメリカに入れるんだ!!”

2022年の9月12日にアメリカを出て、2024年の9月13日に再入国できた私は、2年間のJourneyを経て、また1つの地点に戻ったような感覚でした。

自分自身の心と体と頭が一つに繋がって、魂がまた自分のもとに戻ってきて、命の炎を燃やし始めた感じがしました。

そんな中で過ごした、9日間のニューヨークの旅は、最高の旅となりました。毎日の晴天、大切な友との再会とかけがえのない時間、そして新しい友との出逢い。NYは本当にハイエナジーな人や場所の集まりでした。

もしも、今回この記事を読んでくださった方で、アメリカ渡航に関する不安や悩みがある方は、いつでもコメントやDMをください。私も、体験談にたくさん助けてもらった一人です。

ただ、情報を集めていて感じたことは、入国拒否になったという情報は多いものの、その後に再入国した体験談が少ないと感じました。これから、旅をされる方の何か参考や励みになるととても嬉しいです。

皆さまの旅がまた素晴らしいものとなりますように


素敵すぎたハーレム
ウェストイーストサイド
NYそしてアメリカのタイムズスクエアを全身で感じる
次はまたハワイに還れますように🌺love bigisland✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?