家事育児の分担を動かすのは外圧?


このnoteでは、子育てや家事について調べたり話を聴いたりしていく中で、僕が理解したことを少しずつ書き留めています。

前回の記事を書いてから、ずいぶんと時間が経過しました。
いろいろ立て込んだことに加え、心身のコンディションの影響もあり、なかなか記事を書くことができずに過ごしてました。。。

身軽な環境で生活している身でさえこのような状況になることを思うと、子育て等の渦中にあるご家庭で記事を書かれている方々、本当にすごいことだとあらためて体感する機会になりました。

そんなことを思いつつ、あらためて記事を書き留めていきたいと思います。

今回は、あらためて「家事育児の分担」に関して、僕が理解してきた外観(構造)をまとめてみたいと思います。
(これまでの記事と重複する内容も入ります)

家事育児の分担については、負担割合よりも理解

家事育児の分担については、負担の偏りに伴う負担や不満を感じているケースが相応にありました。体感的には、半数くらいでしょうか。ワンオペに近いレベルになると、もう少し減ると思います(僕が話を伺ったご家庭も、多少傾りがあると思うので、実際の分布割合はまた別なのだろうと思います)。

そうした中、偏りに関して、負担や不満について受容できているご家庭も、一定数ありました。そして、受容されているご家庭の共通点は「パートナーの理解」でした。負担・不満を抱きながらやっていることについて、理解されている(と感じられる)こと。

このことを理解したときに思ったのは
 「分担割合の物理的な公平さを実現しても、負担や不満は解消しないのでは?」
ということでした。

理解を得られるかどうかは関係性・コミュニケーション

受容しているご家庭の共通点として「(本人自身が)コミュニケーションをとっている(と感じている)」ことでした(実際のコミュニケーション量はそれぞれだと思いますが)。
伺っていた中では、「コミュニケーション量は限られている」ことや「ぶっきらぼうに感じられるやりとり」であったこともありました。しかし、当人同士では理解を感じられるものになっていることで、受容につながっていることがわかりました。

「関係性やコミュニケーションを必要なだけとる」ことが難しい状況にある場合、受容が難しくなります。ここを緩める・ほどくことが支援として必要と理解するようになっていきました。
一方で、個別性が高く、カウンセリング等のような「個別に深く介入する」というアプローチが必要な領域であるようにも思いました。

そして、こう思いました。
その段階に至る手間で、少しずつほどいていくことはできないだろうか。

家事育児の分担のシフトにつながる「外圧」

お話を伺ってきた中で、家事育児の分担についてシフトしていった方のお話を伺うこともできました。
そして、そうした方の共通点があることを理解するようになりました。
それは 「やるべきこと・やりたいことに向き合うきっかけを得た」こと。

 ー新しい仕事の打診を受け、その仕事に強く関心や意欲が湧きだした
 ー(かつて諦めた)管理職への打診を受けて、取り組もうと思った

こうしたきっかけから、パートナーに家事育児について会話し、シフトにも至ったという体験。
いずれの方も、もともとはワンオペ的な状況も経験されていた方でした。その状況に、負担や不満を感じつつも、思い込みやあきらめを感じながら過ごされていたという方もいました。

そうしたお話を伺う中で
 ・シフトに至るかどうかは「未来に向けた本人の願い」という観点が大事
  (現状の負担や不満に対する感情的なはたらきかけではなく)
ことがポイントであると理解するようになりました。

外圧と同様の効能を、自ら(内面から)つかむことができたら…

このとき思ったのは
 「外圧だと偶然に頼ることになるし、抱える時間と量が増えるのではないか?」
ということ。そして
 「自分自身の関心があることに意識を向けることや、認知理解する度合いを高めることが有効では?」
ということでした。

しかし、日々を忙しく過ごしている中では、そうしたこと自体が難しい。
できるだけ簡単に向き合える支援が必要と思いました。

理想は「日々を過ごす中で起きたことや感じたことを言語化して記録する」こと。
とはいえ、継続することはけっこう大変だと思います。
加えて、書いたものを見直す機会は意外と少ないとも思います(きっかけがないのと、全部読み直すことの負担感と)。

最小限の要素は「場面と感情」、そして「時系列にトピックを拾ったダイジェスト」

日々振り返りながら言語化することは負担が大きい。
そこで
 ・その都度、画面(写真)と過剰(タグ)を記録する
 ・記録された情報を定期的にまとめてみれる(コラージュ)
という内容に絞り込んだものがあるとよいのではないかと考えました。

映像(視覚)情報は記憶と結びつきやすく、記憶を思い起こさせやすい(振り返りやすい)と思っています。
感情は、自分がその状況をどう捉えているか、そのサインとして教えてくれる情報。自分の関心に気づくための、とても大事な材料になると思います。加えて、「複数の感情が同時に湧く」ことと「それぞれの強さ」を残せることが大事だと思っています。タップ操作で、時間や強さを反映させて記録できる。

場面と感情をもとに、時系列で変化の度合いや、特に揺れ動いたときの対象をまとめたものがあると、振り返りも楽になるのではないかと思っています。
記録された場面や感情の傾向(喜怒哀楽、等)・度合いから、日々の生活でどのような変化が起きているのか、傾向があるのかを眺められるもの。

効能をもたらす対象はどんなものか?

もともともは「家事育児を分担をシフトする」という起点から、いろいろとお話を伺ってきました。
そうした中で「そのシフトをもたらすきっかけにつながる」ということに、焦点が変化していきました。
その結果、家事育児分担とは少し離れたものになっているようにも感じています。

また、課題や対象となる方の抽象度が高い状態というのもあります。
何がどう解決されて、どのような価値があるのか。

この点について、もっと明らかにしていく必要があると思っています。


今回は、これまでのお話を伺ってきて理解したことや考えたことを、振り返りがてらまとめてみました。

素直に表現すると「なかなか難しい」という感覚があります。
一方で、すごく大事なことに触れている感覚もあります。

この先に進めていくには、もっと理解を深めていくことが必要と思っています。

関心をもっていただいたり、共感を抱いていただいた方がいましたら、ぜひご連絡いただけれればと思います。
(「コメント」や「クリエイターへの問い合わせ」など)

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