子どもとおとながフラットに混ざりあう。その先に見えるものは、なんだろう?
東京と群馬を拠点に、おとなと子どものゆるやかな信頼と支え合いの関係性を育むバディプログラムを展開する「We are Buddies」。
地域✕教育のプロジェクトに取り組むわたしたちも、ぜひこの仕組みを市原でも取り入れたいとコンタクトを取り、We are Buddies東京拠点の「れもんハウス」にお邪魔させていただきました。
これまでの経緯はこちら↓
わたしたちを迎えてくれたのは、We are Buddies事務局の西角綾夏さん。ふんわりとした雰囲気で、お互いに初対面でありながら、緊張感を不思議と和らげてくれる方でした。
お邪魔させていただいた「れもんハウス」のお話からはじまり、We are Buddiesの活動の現在地や、これからについて、いろんなお話をしてくださいました。
みんなの居場所
「れもんハウス」
窓から高層ビルを望める立地にありながら、庭付きの一軒家というちょっと不思議な空間「れもんハウス」。We are Buddies代表の愛梨さんと事務局の綾夏さんの住まいであり、母子支援に取り組む琴子さんと共同で活動拠点として活用しています。
住まい探しに困難を抱えている女性に対して、一息ついてもらえる場を提供しようと取り組んでいる「愛あるソーシャル大家さん」が縁あって物件を買い上げ、賃貸として使えるようにしてくれているんだそう。(詳しい経緯はこちら)
そんなれもんハウスは、おとなにとっても、子どもにとっても、心地よく過ごせる自宅以外の居場所。活動に関わるメンバーの作業スペースや、家族とちょっと距離を置きたいおとなや子どもの「家出」を受け入れる場所、新宿区が行っている子どもショートステイの受け入れ先などにもなっています。
「簡単に言えば、住み開きです(笑)」と、綾夏さん。とはいえ、ここまで生活に根付きつつ、住んでいる場所をいろんな人に開いているケースはなかなか聞いたことがありません。
そんなに人の出入りがあったら、自分の時間が取れず、ストレスになったりしないんだろうか?という疑問も。
でもそこには、活動を続けていくための工夫がもちろんあり、無理のない範囲で場がつくりあげられていました。たとえば、ショートステイの受け入れ打診があったときは、複数人のメンバーでシフトを組んで対応し、それぞれが自分のスケジュールも大切にしながら受け止めているそう。
そんなふうに、ちょっとずつできることをいろんな人がシェアしあうことで、その場が循環していく仕組みづくり。これからわたしたちが新しい取り組みを始めるうえでのヒントももらえた気がしました。
点と点がつながって、
思いもよらない可能性が見えてきた
実は、今回市原でバディプログラムを立ち上げようとしている初期メンバー4人のうち、3人は同じシェアハウスの住人。綾夏さんのお話を聞きながら、そのシェアハウスも活用していくことで、市原でももっと新しい動きを生み出せるのではないか?という予感にも、とてもワクワクしました。
また今後、活動拠点を増やし、日本各地で必要とする人がバディプログラムへアクセスできるようにしたいと考えているWe are Buddies。もともとまちづくりに取り組み、市原市ともさまざまなつながりのあるわたしたちだからこそ、自治体と連携しながらWe are Buddiesの仕組みを広げることができるかもしれない…!
そんな当初思ってもみなかった可能性もぐんぐん見えてきました。
ほかにも、綾夏さん自身がWe are Buddiesに関わることになった経緯や、群馬拠点のお話、バディ同士のあたたかいつながりや変化が生まれているお話もたくさん聞かせていただいたのですが、長くなりすぎてしまうのでそれはまたの機会に。
次回は、バディプログラムin市原のメンバー紹介などもはじめていこうかなと思っています!
文:Mizuno Atsumi
(TOP画像:Provided by We are Buddies)