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自分で勝手にフェルミ推定
皆さんは『フェルミ推定』はご存知でしょうか?
フェルミ推定(フェルミすいてい、英: Fermi estimate)とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することである。例えば「東京都内にあるマンホールの総数はいくらか?」「地球上に蟻は何匹いるか?」など、一見見当もつかないような量に関して推定する事、またはこの種の問題を指す。
企業の採用試験の方法としてフェルミ推定を採用しているところも多いため
フェルミ推定の問題集なども多く販売されていると思うのですが
できればお金を使わずにトレーニングできないかと考えた結果、
「自分で勝手に問題を作ってフェルミ推定してみる」ことにしました。
自分で勝手に作っているものなので、答え合わせもそんなに正確には調べません。
ググって一発で答えがわかるときもあれば、いくつかの情報を収集して少々計算しておおよその答えを見つける時もあります
しかし、自分が出した答えと実際の答えがあっているかどうかではなく
「自分がその答えに行きつくまでの思考や仮説力をトレーニングする」という意図のほうが大きいので
答えがあっているかどうかはあまり気にしません
ということで最近やって手ごたえがあったものをご紹介したいと思います
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自分で勝手に作った問題:ヒューレットパッカードのノートパソコンの日本での年間売上台数は?
(自分がヒューレットパッカードのノートパソコンを持っていたのでそれにちなんで作ってみました)
1.以下で答えが出せると仮定
①日本の全体的なPCの年間販売台数×②市場のシェア率
2.まず、ふり幅が少ないと思われる②市場のシェア率を求める
②市場のシェア率=100÷大手メーカーの社数
と仮定します。大手PCメーカーでそこまでシェア率が大幅に違うことはないと考えました。
私は思いつく範囲で8社を思い浮かべたので、それを上の計算式に合わせると
②市場のシェア率=100÷8=12.5%(四捨五入して13%とします)
3.ふり幅が大きそうな①日本の全体的なPCの年間販売台数を求める
まず①を求めるには、以下の計算が必要と仮定しました。
①日本の全体的なPCの年間販売台数=③日本の企業や個人世帯のPC所有数×④PC買い替え率
4.④PC買い替え率を求める
PC故障、買い替えまで3年持つと仮定しました
④PC買い替え率=100÷3年=33%(四捨五入しました)
5.③日本の企業や個人世帯のPC所有数を求めるパート1
⑤法人で購入する場合と、⑥個人世帯で購入する場合では購入の仕方が違うと思ったので分けて計算しました
⑤法人の場合
大量納品の可能性がある企業→大企業、学校、大手IT企業→平均200台で100社位と仮定
200台×100社=20,000台
通常の企業→平均5台×企業数10000社=50,000台
合計45,000台
⑥個人、個人事業主、フリーランスの場合
個人世帯の場合→日本の世帯数4千万*×1世帯平均で2台=8千万台
個人事業主、フリーランスは1人1台→50,000台(と仮定)
合計80,050,000台
*日本の世帯数=1.2憶÷一世帯3人(と仮定)=4千万世帯
6.③日本の企業や個人世帯のPC所有数を求めるパート2
⑤法人の場合+⑥個人、個人事業主、フリーランスの場合を求める
⑤45,000台+⑥80,050,000台=80,095,000台
7.①日本の全体的なPCの年間販売台数=③日本の企業や個人世帯のPC所有数×④PC買い替え率に当てはめる
③80,095,000×④0.33=26,431,350台
8.①日本の全体的なPCの年間販売台数×②市場のシェア率に当てはめる
①26,431,350台×②0.13=3,436,075台
**
ヒューレットパッカードのノートパソコンの日本での年間売上台数は?**
の答えは3,436,075台と算出
9.実際の答えは?
ググっても年間販売台数は出てきませんでした。。。
なのでノートPCの年間出荷台数が掲載されているwebページを見つけたのでそこから計算することにしました
(売上台数の情報はなかなか見つけられませんでした。。。)
そこによるとノートPCの年間出荷台数は6,903,000台。(2019年)
ヒューレットパッカードの市場シェア率は約18%(2019年)
6,903,000×0.18=1,242,540 台
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こんな感じです。
この問題の場合は、実際は自分の出した答えの3分の1でしたのでニアピンにかすりもしませんでしたが
桁数は同じなので、まあまあ見当違いの答えにはならなかったのかなと思います。
自分で勝手に作った問題なので、本当の答えも自分で探さなくてはならないわけですが、
上記のようにググっても情報が出ないことがほとんどなので、
なんとなくこの辺りで落としどころをつけようって感じで、
あまり正確な答えを追いすぎないようにしています。
最悪正解を探すのをあきらめたりもします笑
答えがあっているかを確認したいわけではなく、
あくまで仮説力などを鍛える地頭力トレーニングをするためだからです。
しかし、運よく答えが見つけられれば
比較検討し、次回の問題を解く際、数字を見積もる時に反映させることもできるので
できれば比較できる答えが見つけられることがベストだと思います
参考本やネットで薦められている問題集をとりあえず買うのも一つの手ですが、
このほうがお金もかけず、自分で問題を作ることで想像力も鍛えられそうな気がするので私は一石二鳥でいいかなと思っています
よかったら参考にしてみてください❁*.゚