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4/29 マティス展に行く

日時指定制のうちに行きました。今年はピカソ没年50年だからキュビズム展(国立西洋美術館and日本経済新聞)もあるし、国立新美術館での別のマティス展もあるし、豊作だね。

結論から言いますと、すっごい面白かったです!マティスが生涯を通して挑戦しようとしたこと(色彩と構成の関係性)が章の切り口からも展示作品からもわかりやすかった。短いながらもマティスの人生を追体験させていただいて、最後にあのマティスが晩年に手がけたロザリオ礼拝堂ですよ。これが現代の教会の在り方か…という感動。(見たらわかります)


ちなみに見どころは下記。

20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869–1954年)。純粋な色彩による絵画様式であるフォーヴィスム(野獣派)を生みだし、モダン・アートの誕生に決定的な役割を果たした彼は、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求に捧げました。(省略)

フランスのポンピドゥーセンター所蔵の作品群とのことで、マティスの有名どころ(存命中から有名だったためもうすでに高額で売れている絵も多かったとのこと)の絵はないけれど、
マティスが生涯手元においておいた絵や彫刻を中心にしたコレクションだったので、本当に、命を燃やして、精神を突き詰めて、表現へ挑戦し、それを見守るように時系列でずっと振り返って見れて、そうとてもよい、とてもよかったです。(語彙力)

普通にポンピドゥーセンターに常設展示している作品も多かったので見どころもざっくざくよ。
(言わずもがな他の美術展の作品は常設展示されてないものがほとんどなので。)


マティスが色彩感覚の鬼だからか、パッと見ていいな〜と思う作品も多かった。

助手のデレクトルスカヤをモデルにしたもの。図録には書いてなかったんだけど、現地では長いスランプを抜け出すきっかけになったとあった気がする。自然にくつろぐポーズ、見切れている体、色彩からも、開放感があることが伝わる。


金魚鉢のある室内

赤い大きな室内も展示があるけれど、私はこっちの青い静謐な絵のほうが好みかな。
赤い大きな室内と同じように画面上統一の遠近法はで描かれてなく、よくみるとところどころ違和感がある。例えばテーブルの脚。
窓から見える景色は明るくも見える。どの時間であれば、どの季節であれば、こんなに静かに明るく、そしてちょっぴり怖いように世界が見えるのだろう。

他にもたくさん彫刻なども盛りだくさんでとてもいい時間だった。実は世紀末美術以後の美術史についてはあんまり今まで時間を割いてなかったから、これを機に色々読み直そうと思う。


図録の表紙もいくつかデザインあったがお気に入りのものにした☺️

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