ビバズボラ!バランス感覚のトレーニング
面倒臭がりだし飽きっぽい。そんな私が日常的に行っているバランス感覚のトレーニングについて。お金も時間も手間も気合も必要ナシ、超簡単・お手軽な方法なので習慣化できました。ズボラさんにおすすめ。
「表現のためのバランス感覚」の話。
デザイン分野のみならず、演劇でも服飾でも事務でも何でも。表現のみならず、企画でも創作でも売り込みでもコミュニケーションでも何でも。どんなジャンル・どんなシーンにも応用できると思います。シルエット・配色・流行・言動・反応など、各々の分野で役立つポイントに注目・アレンジしていただけましたら。
お手軽2ステップ、やりかたとポイント。
やりかた
1、ふと目にとまる
2、自分ならどうするかを考える
ポイント
~15秒程度の極めて短時間で思考する
「自分だったら」と考える癖をつけること。
テーマは特に決めず、その日その時、目についたものなら何でもよい。一日一個でよい、三日に一個くらいのペースでもよい。気付いたらやるという程度でも、やるとやらぬとではまさか違う。自分の想像力と気力との相談でいいと思います。一度につき~10秒でもいい。
なにせ短時間で考えることがポイントなので。
たとえばこんな感じ。
自分だったら……どうコーディネートする?どうレイアウトする?どう対応する?どんな言葉を使う?どんな書体を使う?どんな写真を使う?どんな言い方をする?どんなアイテムを組み合わせる?……。
「あの人の服装なんだか野暮ったい。そのトップスに合わせるならパンツはフルレングスじゃなくてサブリナ丈が軽やかで素敵かも。」「このテキスタイルの柄かわいいな。自分がデザイナーだったらこういう配色だな。」
そんなことを極めて短時間で判断し思考します。自分からの見え方を明確にし、たのしみながら改善点と改善方法を探す感じ。対象をおとしめるのではなく、より良くするために自分だったらどうするか。
コツというコツもないほど簡単な話ではありますが、とはいえ慣れるまで苦労される方もいらっしゃるはず。気負わず、無理せず、思い出した時、できそうな時にでもやってみてください。ゆるくいこうぜー。
テーマやジャンル、何でもあり。
中吊り広告、駅ポスター、前を歩く人のスラックスの丈、すれ違う人のコーディネート、着飾ったオネエサンの髪の巻き具合、小綺麗な女性のまつエクのボリューム、店頭のディスプレイ、ランチの盛り付け、定食の小鉢ラインナップ、グラスのカッティング、フォークの柄の彫り、納豆のパッケージ、お酒のラベル、コスメのケース、アウターのステッチ、リモコンのボタン、洗顔料の裏面の説明書き、それから……目についたものならなんでも!
これが何の役に立つかというと
「自分だったらどうするか」を考えるようにクセづけることはメリットばかり。自身の好みや傾向を把握することだけでなく、バランス感覚も養われるし、瞬発力の訓練にもなる、アウトプットの練習になるし、センスアップにも繋がる。主観と客観、その人がいいと思っているものと自分がいいと思うもの。多様な価値観があることに気付けるし、自然と視野も広がる。
冒頭でバランス感覚のトレーニングと言ったのは、様々なバランスで存在している物事を観察し「調整」を意識することで、バランスの取れた整った表現はもちろんのこと、意図的にバランスを崩して攻めることもできるようになるから。
手軽にできる割に効果は高い
何か一つを掘り下げるというトレーニングではなく、全体像をフワッと把握して即座にリアクションするためのトレーニング。これが意外とあなどれなくて、道具も時間も使わず手軽にできる割に観察力が鍛えられ、慣れてくると洞察力にまで及んでくる。いいことづくめ。
実のところはバランス感覚だけでなく、何かをつくる・伝える上で必要な感覚が総合的にブラッシュアップされていく。おすすめします。
サポートありがとうございます。いただいたサポートは創作活動にあてさせていただきます。