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アンチいらすとやの上司 VS いらすとやLOVEの部下
うちの上司はアンチいらすとやである。
※いらすとやについて「もう隅から隅まで知ってるぜ」という、いらすとや狂信者は、「アンチいらすとやの上司」の項目まで目次で飛んだ方が良し。
「いらすとや」とは
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皆様方は上のような画風のイラストを一度でも見たことがあるだろうか?
むしろ使ったことがある人が多いのではないだろうか。
昨今ではテレビのニュース番組のボードにも使われる程、浸透しているいらすとや。
小中学校や公共機関・大企業のサービス説明のスライドまで登場する程、日本社会には欠かせない存在となっている。
どこかで見たネットの書き込みの情報だが、外国の人からすると「この画風を色んな所で見かけるのはなぜ?」と不思議に思えるらしい。
いらすとやが何のことか分からない人向けに簡単に説明すると、上にあるような画風のイラストを基本的にわざわざ使用許可やお金を払わなくても使える便利な素材集のことを指す。
つまりフリー素材である。
(例外もある為、利用規約は必ず読むこと。)
なぜここまでいらすとやが広がっているのか?
なぜここまでいらすとやが使われているのだろうか?
人気の理由は下記の通りだと考察できる。
日本人にとって好き嫌いが出にくいフラットな画風
フリー素材なのにイラストの種類が豊富
的確に表現できるイラストを見つけられる
特に広まった要因としては「フリー素材なのにイラストの種類が豊富」という所だと考えられる。
一度フリー素材を検索してみると分かるが、いらすとやのように統一した画風で様々な場面で使える画像がなかなか見つからないのである。
パワーポイントのスライドなどを作った経験のある方なら分かると思う。
「使う画像に統一感が欲しい。」
そこでいらすとやの出番である。
ちなみにだが、使い勝手の良いイラストからいつ使うか分からないイラストまである。
一時期ネットで話題になっているようなものも結構いらすとやに存在している。
なかなか憎めない奴である。
たとえばこんなものがある。
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正直、どの場面で使うかは自分でもよく分からない。
でもフリー素材として彼らは存在している。
自分は「いつ使うんだよ!」と思えるようなイラストを発見すると、ついにんまりとしてしまう。
ぜひネットミームに侵されまくっている廃人の皆様は探してみてほしい。
そして面白そうなイラストを見つけたらコメントをください。
街中でいらすとやのイラストを見つける度に「あ!いらすとや!」と、
はたらく車を見つける度に指を指す小さな子供のようにはしゃいでしまう程には、自分はいらすとやが好きである。
そんないらすとや好きの前に天敵が現れた。
「アンチいらすとや」の上司だ。
アンチいらすとやの上司
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冒頭でも話した通り、自分の上司はアンチいらすとやである。
本人から公言している訳ではないが、いらすとやの画像に明らかに拒否反応を示す。
アンチいらすとやは、考えによっては日本人の大半を敵に回しているようにも思える。
上司は勇者である。(蛮勇なだけかもしれないが…)
彼の前にいらすとやのイラストを出すと「修正」という名の粛清によって無惨にも消されるのである。
これが世が世なら、いらすとやのイラストの描かれた書物は焼かれていたに違いない。恐ろしや。
彼の言い分はこうだ。
このイラスト、安っぽく見えるんだよね。
ふざけているように見えるからあまり使わないでほしい。
こんなことを言っているが、上司の顔はいらすとやのように平凡な顔つきである。お前がいらすとやなんだよ!
当たり障りのない顔つきをしておいて、日本人の大半を敵に回しているような人である。
一方で、いらすとやの便利さに惹かれてしまった部下の自分は、パワーポイントのスライドに隙あらばいらすとやの画像を載せている。
「ここなんだか寂しいな…せや!いらすとや入れたろ!」という位お気楽である。
文字だけだとわかりづらい説明もいらすとやの画像を載せることで一目で分かるからだ。
(もちろんむやみやたらに入れてはいない。)
そう、とある都内IT企業の執務室でこの両者が対立することになる。
いらすとやLOVEな部下の反論
いらすとやLOVEな部下の自分からすると、上司のいらすとやに対してのご指摘はちょっとズレている気がする。絶対私情が混ざってるだろ…
上で指摘があった部分の反論はこうだ。
このイラスト、安っぽく見えるんだよね。
⇒専門のイラストレーターにわざわざ外注してくれるの?
してくれないならフリー素材に頼るしかないし、タダで使わせていただいている以上は「安っぽい」と言うのはあまりにズレているのではないかい?
ふざけているように見えるからあまり使わないでほしい。
⇒ふざけるのをあまり好まないようなお堅いイメージのある役所とかでもかなり使われている。
しかも大企業のスライドでも時折見かける程には、公共の場になじんでいる。
いらすとやは言いたいことを的確に表現してくれるイラストが多い為、見てくれている人の理解を補助してくれる。
フリー素材という性質上、SNSでネタとして使われる傾向はあるが、ふざけるかふざけないかは利用者次第であって、イラストそのものには全く罪はない。
…と言いたいところだが、戦いの場はTHE日本の会社。
年功序列は消えつつあると言われているが、まだまだ根強く残っている。
自分は上司に「はい。」と言い、
全てのいらすとやの画像にマウスカーソルを合わせ、
「delete」ボタンを静かに押すのであった。
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