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球体の球体を速報で語りたい

私は新原くんのことを姫と呼んでいる。
これには理由があって、まず第一に私が大好きな作品の25時赤坂での配役のあさゆきがあまりにも王子と姫だからと言う点。演じてくれた白崎由岐がかわいすぎてその時にどうしても姫と呼びたくなってしまった。
カピバラ王子と姫。
うん、なんてしっくり(異論は認めます)
第二にきいたくんと居る新原くんがあまりにもかわいすぎる点。お世話を焼いてあげて、ツッコミを入れてあげて、フォローしてあげて、なんてできた妻なんだろうという点。あ、さっそく姫じゃなくて妻とか言ってしまったが、あんなにかわいい子にお世話してもらえるなんて、、、っていうきいたくんへの嫉妬。
だから姫を大事にしましょうね。カピバラ王子と言いたい(え、何の話?)

とまた戯言から始まる。

さて、こちらは本日9月15日に新原泰佑くん主演舞台「球体の球体」を観に行った私の独断と偏見による自己満の最速の爆速の感想になります。ちなみに私は舞台と言うものを数えるぐらいしか観たことはないので、考察をできるほどの知識も持っておりません。今回はほぼ新原くんの演技と踊りに絞った感想になりますので、ご承知おきください。

今日ばかりは姫とは呼べない。
いや呼んではいけない。
私が、初めて見た彼の顔は横顔だった。あまりにも美しいな、新原泰佑という人は。もちろん鼻が高いとか目が大きくて零れ落ちそうとかの造形が美しいのは置いといて、所作がとても美しい。
最初の方に新原君演じる本島が物を落とすシーンがあって、雑に落とすのではなく指の先まで使って落とす所がアーティスト本島幸司という人なんだとそこから見えてくるものがある。踊り始めるシーンでは靴を揃えて置いて、舞台上からいなくなる。
あぁその靴にも”ものがたり”を感じる。

相島一之さんが現在の本島幸次なのだが、そこでいいエッセンスを与えてくれる。少し笑いを取り入れつつ安心感ある話し方で舞台初心者な私にもストーリーにすんなりと入り込むことができた。
本島が自分の人生を自分自身をアートにしたいという気持ちは誰しもが持っている誰かに認められたいという気持ちに通じる。自分で親は選べない。でも誰かに認めてもらいたい。そんな思いが本島のアートと踊りの原動力だったのではないだろうか。

新原君が踊るシーンとしては大きく分けて3回か4回。最初の序章ともいえる踊り。途中のしゃべりながら準備運動は体操選手ですかと言わんばかりになんとまぁ軽く倒立、前後開脚が綺麗すぎる。途中のバレエのようなしなやかな動き、何回転したのかわからないほどの美しいターンは今も目に焼き付いて離れない。小劇場という場だからこそできる動き。客席の通路を使った登場もとても印象に残っている。

一番好きだったのはやはり最後の本島の子供として改めて出てきたあの踊りとあの顔。裸足で舞台の上手から下手まですべてを使って動いていた。とても美しいのにその前から表情が切なくて、生きている父に会えなかったこと、憎んでいるけど好いている、この気持ちを踊ることでしかぶつけられない。それしかやってこなかった。そんな思いがこもった激しいけれど美しくて切ない踊り。
踊りしかないというその顔も普段のあのアイドルもびっくりの癒しスマイルの新原くんはどこへやら。その世界を憎んでるけど、否定したら自分自身も否定されそうで怖い。全てを諦めているかのような皮肉のこもった微笑み。でもここに来てしまった。ここにしか自分のルーツは無いから。
彼はそんな顔をしていた。
とても、美しかった。

最後の拍手とスタンディングオベーション。途中で役を変えて出てきてくれることもあり、忘れかけていたけれど、この舞台の出演者は4人だけ。その事実に感動する。そう、だから約1時間半この4人はほぼ出突っ張りなのだ。あぁなんという役者魂。
セットがものすごい最小限な所も4人の演技力が無いと成り立たない。これがなまものというものか。
現代の「親ガチャ」というワードとアートと踊りが融合したとても面白い舞台だった。
最後は泣いていた。
いろんな気持ちが溢れてきた。

さて、最後にどうしても言いたい。私はやはり新原君の可愛らしいところがとても好きすぎている。今日は3回目の拍手のスタンディングオベーション終わってからはけていくときに最後の深々とした御礼があまりにもかわいくて気が付いたら手をブンブン振っていた。やはり姫のなせる業。つい手を振りたくなってしまうぐらいのかわいさであった。

2024.9.15 ころ


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