走りながらできるようになるしかない『Adobe Express 使い方入門』 #デザボン
Adobe Expressは「自分が今できないことを補ってくれるアプリ」だと思う。
例えば僕はAfter Effectsを使えないので、イラレで描いたイラストをアニメーションにしたい時はExpressを使います。
他にも自動で画像切り抜きをしてもらったり、隙間時間でサムネ素材を生成したり。わざわざフォトショやプレミアを開くのも億劫だなーなんて時にも便利です。
つまり、技術や時間などの都合で諦めていたことができるようになるのです。僕らの表現の選択肢が広がると言っても良いでしょう。
さて、前置きが長くなりましたが、本書はそんなAdobe Expressの解説書です。様々な機能を満遍なく、丁寧に解説してくれます。
Expressは簡易アプリなんだし、使ってみればわかるのでは?と正直思いました。
しかしよく見てみると、各機能には具体的な説明が無かったり、各分野の専門用語がそのまま使われていたりします。
つまり、「使ってみなければわからない」ことが結構あります。そしてそれらを全て試すのは非常に面倒です。
そんな時に本書をパラパラとめくり、こんなことができるのかとざっくり把握しておけば、いざという時の助けになるでしょう。全体を素早く俯瞰できる、紙の本というメディアの強みを久々に味わった気がしました。
また、すでに使っている人でも新たな発見があるかもしれません。スケッチ機能とか、簡易Webサイト公開ができるとか、僕は知りませんでしたよ。
もちろん専門のソフトを覚えて作った方が、間違いなく出来は良いです。しかし自分がそれらをマスターするまで、世の中は待ってくれません。
置いていかれたくないのなら、今それが必要なのであれば、僕らは走りながらできるようになるしかありません。
Adobe Expressと、この本は、そんな僕らと並走してくれる心強い味方になるはずです。ぜひ一度使ってみてください。
『Adobe Express 使い方入門』
2024年8月27日発売です。
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