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たわごと #000 議論とポケットの中のビスケット

小さい頃、ポケットを叩くとビスケットが増えるという謎の歌を聞いたことがあるだろう。

あれは、まど・みちお作詞、渡辺茂作曲の「ふしぎなポケット」という曲らしい。ちなみに歌詞を要約すると、ポケット殴打で中のビスケットを増やすことで、どこ産になるのかもわからないビスケット生産が可能なポケットがほしい、そんな内容。

これは子供ながらに非常に意味不明で、ずっと記憶の片隅に巣食っていた。ふとした瞬間にググってみようという気が起きるものの、仕事中でそういうわけにもいかなく、結局また記憶の浅いところにスタックしてムズムズする。そんな感覚。そんな日々。

最近ついにこのタスクを消化できた。
一昨日、この曲を思い出して、歌詞について脳内議論を行っていた。ビスケットが増えるとはどういうことか、枚数が増える→ビスケットを割って増やすということか、その場合どの程度形状を保っていればビスケットとしてカウント可能なのか。そもそもビスケットを1つ2つと数えているが、1枚2枚ではないということは実は袋入の複数枚入ったやつなのか。そんなことを考えていた。あるいは額面通りに捉えない方がいいのだろうか。おばあちゃんがポケットから飴を取り出して、ほれ飴ちゃんあげる、と。それが1つ2つと出してくれるそんな感じの情景表現なのだろうか。あるいはとにかく食べ物がほしいという比喩なのだろうか。食糧難を乗り越えた時代柄を反映しているのだろうか。

ググっても実は明確な答えが出なかった。
分かったことは、曲名と作詞家、作曲家。
それから、リリース年1954年ということ、森永製菓のビスケットのCMにも使われていたということ(Wikipedia)。
そして森永のサイトにも1954年時点でビスケットを販売していたということ。ビスケットのリリース年は前年の1953年であること。

つまり。
この曲は、森永ビスケット販売促進のためのものである可能性が高い。マーケティングの一環で作られたと思うと、納得感がある。心に残るフレーズ、キャッチーなフレーズ。そういうものが現代でもCMでよく使用されているが、おそらくこの曲もそうであったのだろう。なので歌詞にも意味がない。たくさん美味しいビスケットが入っているパッケージだよ、ということを訴求している程度であろう。

あっているかどうかは知らない。

事実を知っている人には論破されてしまうだろう。
だが、それでいい。
議論をして議論者が納得でき、より良い結論を見いだせればそれで良い。
論破者によって議論が破壊されることもあろうが、それで良い。

議論というものをせんとする心意気を買ってほしいものだ。

ただし、論破は議論ではないということをゆめゆめ忘れないでほしい。


たわごと #n シリーズは議論のネタであり、議論の結果には意味はない。
僕の投稿は僕のためのものであり、ことの真偽はどうでも良い。
上で述べたように、頭の中に巣食っているモヤモヤを吐き出すための活動である。

なお、僕以外にこの文章を読んだ人は、なぜこれらを読んだのか、是非コメントを残してほしい。
何を目指している人でどういった思想なのか。なぜ読んだのか。あれば感想も書いてほしい。

以上。


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