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なぜ、報告・連絡・相談は禁止で情報がスムーズに流れるのか?

「ウチは『ホウレンソウ』禁止です!」

日本一幸せな会社として知られる未来工業さん。以前、元社長である瀧川克弘さんのお話を聞く機会がありました。

未来工業さんは、営業のノルマ禁止、残業禁止、従業員はすべて正社員など、ユニークな施策を実行しながら長年好業績を維持している会社です。そして、情報の流れという観点で紹介されたのが、報告・連絡・相談の禁止。

今から35年前、入社式の後で始まった新入社員研修で私が最初に教えられたのは、報告・連絡・相談の大切さです。しかし、未来工業さんではビジネスの基本とも言える報告・連絡・相談は禁止という訳です。

一説には、未来工業さんでは、常に考えるのが会社のモットーであり、上司への報告・連絡・相談を行っていると社員が自分の頭で考えなくなるから、禁止していると言われています。

しかし、「実はね」と瀧川元社長から教えていただいたのは、「ベースにあるのは、上司は『必要な情報は自分で取りに行け!』 ということです。」

つまり、部下からの報告・連絡・相談を待っているのではなく、自分が必要な情報は自らが取りに行くのが基本ということ。

これは上司にとってはより高いハードルです。

報告・連絡・相談がベースになっていれば「報告しない部下が悪い」と言い訳できます。しかし、報告・連絡・相談が禁止なので、「その問題を知らないのは(報告を取りに行かない)上司が悪い」ということになり、結果的にはよりスムーズに情報が流れることになります。

情報に関するアンテナの張り方という点では、ホウレンソウ禁止は非常に理にかなっています。

情報をつかむには、社員からの報告・連絡・相談を待っているのではなく、自ら半歩進んで情報を取りに行くのが、これからの主流になるのではないでしょうか。

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