つるかめ算が苦手だった人に大きなチャンスが巡ってくる時代
つるとかめの頭の数が合計50で、足の数が合計156本の時、つるとかめはそれぞれいくつですか?
中学入試で出されるようなつるかめ算。この問題を連立方程式を使って解く場合、つるとかめの数をそれぞれ、X、Yとすれば
X+Y=50
2X+4Y=156
↓
X=22
Y=28
となります。
中学生であればこれで100点です。
しかしながら、この連立方程式が成り立つ前提としては
・つるとかめの頭の数は1つである
・つるの足は2本であり、かめの足は4本である
という常識があります。
一方で、八咫のように3本足のつるがいたらどうでしょうか?
なんらかの事情で足が3本しかないかめがいたらどうでしょうか?
また、かめの4本の足のうち、前の2足は足ではなく手だと考えたらどうでしょうか?
八咫は伝説の生き物なので、やや飛躍した想像かもしれません。けれども、怪我をしているかめは現実にもいるし、かめの前の2足は手とは言わないことを正しく説明できる人はなかなかいないようにも思います。
つまり、前述の方程式が成り立つのはあくまで、2つの前提条件を常識として皆が認識している時だけです。
科学的に正しいというのは、あくまである仮説が正しいという条件の下での正しさ。言い換えると、その仮説が正しくないことが分かったり、前提条件が変わってきたりすると、今まで正しいと考えられてきたことが正しくないということにもなります。
この点、あまり前提条件そのものを疑わずに、常に正解を出すことに長けてきた人は混乱するかもしれません。一方で、「かめの前足って手じゃないのかなぁ」と、余計なことに気を取られて、数学の問題が解けなかった人に大きな飛躍のチャンスがくるかもしれません。
混迷の時代は逆転のチャンスの時代です。
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