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社員も競って学ぶ会社は強い!経営者がつくる学習組織の秘訣
経営者とお会いするたびに思うことは、「みなさん、本当に学ぶことに貪欲だなぁ」ということです。
本を読む、セミナーに参加する、勉強会を主宰する。学ぶ形態は人によって様々ですが、忙しい業務の合間をぬって学んでおられる経営者がたくさんいます。
では、このような勉強熱心な経営者の会社の社員が学ぶことに貪欲かと言えば、必ずしもそうとは言えません。
もちろん、中には経営者以上に一生懸命勉強している社員がおられる会社もあります。しかし、「勉強好きなのは経営者だけ?」と思われるような会社も少なからずあります。
先日もある会合で、たまたま経営者を知っている会社の社員の方とお会いする機会がありました。話をお聞きすると、「(社長の指示で)研修を受けたんですが」ということ。
「研修を受けてみてどうでしたか?」と質問してみると、「えぇ、まぁ」というハッキリしない回答です。せっかくお金と時間をかけて研修には行かせたものの、どうもあまり本人の身になっていないのを感じました。
この違いはどこから来るのでしょうか。
経営者は学びの目的が明確だが、社員は?
経営者の場合、学ぶ目的が明確です。自社の経営に活かすため、新しいビジネスチャンスを見つけるため、組織をより良くするために学びます。
しかし、社員の場合、学ぶ目的が曖昧なまま研修やセミナーに参加することが少なくありません。
自分が読んで面白かったから、その本を読ませる
自分が受けて良かったから、そのセミナーに行かせる
有名な人がやっているから、その勉強会に参加させる
これでは、せっかくの学びの機会も活かされず、結果として「学んだけど何も変わらない」という状況になってしまいます。
なぜ社員は学びに貪欲になれないのか
そもそも、学びに対する姿勢は個人差があります。とはいえ、「学ぶ社員」と「学ばない社員」に分かれる原因は、環境にもあります。
例えば、次のような環境では、社員の学習意欲は高まりません。
1.学んでも評価されない
せっかく学んでも、それが給与や昇進に結びつかないと、社員は学ぶ意欲を持ちづらくなります。
2.学ぶ理由が理解できない
「なぜこの研修を受けるのか」「どう業務に活かせるのか」が明確でないと、ただの義務感になり、身になりません。
3.会社の文化として学びが根付いていない
経営者だけが学び、社員は指示待ちという会社では、学ぶ姿勢は生まれにくいものです。
社員も学ぶ組織をつくるために
では、どうすれば経営者だけでなく、社員も貪欲に学ぶ会社をつくることができるのでしょうか?
1.学びの目的を明確にする
「この研修を受けることで、どのようなスキルが身につき、どんな成果につながるのか?」
これを事前に説明し、社員自身が目的意識を持てるようにすることが重要です。
例えば、「このセミナーで学んだ内容をチームに共有する」というルールを作ると、ただ受講するだけでなく、学んだことを整理し、アウトプットする習慣がつきます。
2.学びを評価する仕組みを作る
「学んだことが給与やキャリアに直結する」仕組みを作ることで、学ぶモチベーションが高まります。
例えば、
資格取得を昇給の条件にする
学びを活かして業務改善をした社員を評価する
社員同士が学びを共有する場を設ける
といった仕組みを作ると、学びが会社の成長につながりやすくなります。
3.経営者が「学ぶ姿勢」を見せる
経営者が日常的に学び、学んだことを社員と共有することで、学ぶ文化が会社に根付きます。
例えば、
「この本を読んで、こんな気づきがあった」
「このセミナーで学んだことを試してみよう」
といった形で、経営者自身が学びを実践することで、社員も学ぶことの重要性を実感できます。
4.学びやすい環境を整える
社員が学びやすい環境を整えることも大切です。
研修の費用を会社が負担する
就業時間内に学ぶ時間を設ける
社内勉強会を開催する
といった取り組みを行うことで、社員が積極的に学ぶようになります。
「社長も社員も競って学ぶ」文化が成長を生む
成長し続ける会社とは、社長だけでなく社員も学び続ける会社です。
「学ぶことが当たり前」という文化が根付くと、会社全体の成長スピードは格段に上がります。逆に、経営者だけが学んでいても、社員が学ばなければ、組織の成長は頭打ちになります。
外部のリソースを活用するには一手間は欠かせません。社員に「ただ学ばせる」のではなく、「なぜ学ぶのか」を伝え、「学びを活かす環境」を整えることで、経営者も社員も共に成長できる会社を作ることができます。
これからの時代、「学び続ける会社」こそが、変化の激しいビジネス環境を生き抜く鍵になるのではないでしょうか。
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