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暮らしの図鑑 手紙の楽しみ 気持ちが伝わる手書きのアイデアA to Z×基礎知識×おすすめ文房具114
堤信子監修「暮らしの図鑑 手紙の楽しみ 気持ちが伝わる手書きのアイデアA to Z×基礎知識×おすすめ文房具114」(タイトル長いなぁ)を読んだ。職業柄、この手の本は一応目を通すことにしているが、手紙好きとはどんな生き物かその実態がわかる一冊とでもいうのかな。そんな切り口が面白い。
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読後感
これから手紙を書いてみたい人にとっての入門書として最適な一冊である。基本的なマナーはやさしく解説されているし、手紙の楽しみ方のアイデアがこれでもかと、てんこもりに収められている。どのページも手紙文具の魅力的な写真にあふれているので、目が喜び心は躍る。「監修の堤信子さん、私もほとんど同じことをやっています!」趣味友達とおしゃべりしているみたいな感覚になる。堤さんの手紙愛が伝わってくる。手紙まわりのもの全て、ひたすら楽しい。あぁ、楽しい。
でも読んでいるうちに私は気がついた。この本に書いてあるほとんどは私にとってすでに習慣であり、歯を磨くのと同じように日々行っていることだ。だから、その先の深淵なところにある真髄をもっとのぞいてみたくなった。ただ楽しむだけの手紙も良いけれど、その先を見てみたい、もっと手紙について深く考えてみたいと思っている自分を発見したのである。
手にとってパラパラとページをめくるだけで大好きな世界が広がっている本。こんなすてきな世界を通り過ぎずに生きてこられてよかったなぁとしみじみ思う。お手紙を書いてみたいけれどどうすれば良いかわからない方にとって、どんなに魅力的な入り口になり得るかわからない一冊である。