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「手紙のある暮らし」

2024年9月26日(木)曇りのち雨 29.6℃ (MCJ048)

「手紙のある暮らし」一田 憲子 取材・構成 (マイナビ)

読後感

手紙を書く上での基礎知識も載っていますが、手紙上級者ともいえる15人の体験が一歩踏み込んで書かれている。

“今このとき”を閉じ込めたフレッシュパックのよう…
心を静かにして、じっと目を凝らして味わうもの…
「何を美しいと思うか」のキャッチボールのよう…

このように、だれそれの手紙は「〇〇のよう」と言及している表現が独特で、もし私の手紙をたとえたらどんな言葉になるのかしらと、文通相手の誰かに聞いてみたくなりました。

下書きなどせずにつらつらと思ったことを書き綴る人、身近な相手にこそ手紙をしたためる人、スピード感を大切にして書く人、拝啓〜かしこまでしっかり文章を考えて便箋にきちっとおさめて書く人、手紙との向き合い方も人それぞれなのですよね。その人らしさ、生き方、暮らしぶりが反映されます。「手紙には、私の暮らしや過ごした時間すべてが含まれていると思います。」とあるように、良い意味でも悪い意味でも、手紙にはどうにも隠しようのない正直な一面があるのだと気付かされます。

実際に書かれた手紙の写真もたくさん載っているので、文字の雰囲気や受け取る相手を楽しませる工夫も垣間見ることができて参考になります。参考になる手紙のアイデアが豊富で楽しい。生活の一部のように手紙をしたためている人が読めば共感することも多いでしょう。

手紙ってどうしてこんなに楽しいのでしょうか。他にもたくさん繋がる方法はあるのになぜ手紙を選んでしまうのでしょう。好きだから。大好きだから。その中身を改めてじっくりと考えてみたくなりました。

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