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海外ノマドがフランス、アルザス、クリスマスマーケットで働く

海外ノマドと言っている私が、なんで海外ノマドなのか…。なりたくてなったわけではなく、たまたまこうなった人生だ。そんな中で私が大事にしている仕事がある。


フランスの伝統的なイベントでの仕事

海外ノマドの私は、一番長く住んでいるのはフランスだ。今となっては日本よりも長く住んでいる。そんなフランスの地方都市で、伝統的なイベントの一つ、クリスマスマーケットがある。

私の住む町のクリスマスマーケットは1570年から始まった、伝統的なイベントだ。この町に住んで、クリスマスマーケットに足を運び、いくつかお気に入りの小屋があり、そこに通い…。好きだったお店で
「働かせてもらえませんか?」とお願いして、その次の年から数年働くことができた。

それから、そのお店での仕事が終わり、又別の好きなお店を見つけ、同じように
「ここで働かせてもらえませんか?」
とお願いして、その時には人がいらないと言われながら、それから数年後、
「今年人が必要だけど働く?」
と言われて、仕事をすることになった。

それから数年そこで働いて、また諸事情で、仕事を離れて、その後また同じ場所に戻って来た。


今「やりたい」ことをやってみる

言ってしまえばとても単純なことだけれど、なかなかできないことでもある。でも、今「やりたい」と思ったことを、とりあえずできるかどうか言ってみる。言うのはタダだ。

言ったところで何も始まらないかもしれないけれど、言わなければ何も始まらない。だから、とりあえず、「言ってみる」「やってみる」ようにしている。

だからと言って、なんでもかんでも、相手が誰でもいいから、何でも「言ってみる」と良いとは思わない。
例えば私はSNS上で、まったく知らない人から急に
「xxしたいんです。」なんて言われることがあるが、それはそれでちょっと失礼かなと思うのだ。

けれど、好きなものがあれば、そこに通ったり、その関連の人と仲良くなって、それから相手に自分の思いを伝えることは、悪いことではないと思う。
好きなお店があって、だからそのお店に通って、そしてその思いを伝えて
「ここで働きたいです。」「ここにいたいです。」
というようなことを相手に伝えてみることはできると思う。

私はそんな感じで、好きな場所にある好きなお店に直談判をして、自分の好きな場所で働いている。


クリスマスマーケットの仕事は儚い

とはいえ、このクリスマスマーケットは1年間のうち1か月しか開催されない。その場所に300ほどの小屋が建ち、クリスマスマーケット開催期間が終われば、それでこの仕事は終わる。そしてまた1年後に同じ場所に小屋が建つ。

だから期間限定、儚い仕事だ。
ということは、この仕事は普通の安定した仕事をしている場合にはできない仕事になる。
★それでも、もしフランスの企業で正社員として働いていたら、有給休暇を1か月取ることは可能なので、もしかしたら可能かもしれない。

だから、この仕事をずっと続けるとなると、通常の仕事をすることはできなくなる。

そうなると必然とノマドワーカーになっていく…。
そして人生において「安定」からは程遠い生活になってしまうのだ。

海外に住むということ

海外に住むということで、話題になることの1つは住みやすさだと思う。その住みやすさの1つとして、もちろん、食や言葉、そして安全性などもあるが、駐在の方などだと
「いかに日本にいた時と同じように生活できるか」
が住みやすさの一つという考え方もある。

けれど私は海外に住むということは、その国の文化や生活にいかに慣れるかを目標にしている。

だから、私はフランスのこの地で、そこの伝統に関わる仕事ができることは、とても有意義だと思っている。また、私の仕事は決して日本人だからできた仕事ではなく、フランス人が持っているかもしれない手に職を持っていたから、できた仕事でもある。

手に職というほどの仕事ではないが、クリスマスマーケットの仕事では日本人とか日本語ということは全く関係ない、フランス人とある意味対等な立場で、この仕事を得ることができた。

クリスマス過ぎる場所で、クリスマスを感じない

私は元々クリスマスが好きだったが、この地で1か月クリスマスマーケットで働くと、クリスマスが日常生活の中に溶け込み過ぎで、クリスマスを特別に感じなくなってしまった。

それはそれで良いのか悪いのか、このクリスマス漬の1か月は町中がクリスマスで、そして私の生活もクリスマスとなる。

仕事は毎年12月24日まで。本当にクリスマスイブまで仕事をして、その後12月25日にクリスマスとなるが、この日にはもう体もクタクタで、ただただ休みたい、という日になってしまう。

海外ノマドの意味

私が見る海外ノマドというのは、どこにいてもできる仕事をしていて、だから海外を拠点としているというイメージがある。その国での労働許可証があるのかどうかは定かでない場合も多いと思う。

実際、私にとって、海外ノマドというのは、海外出張の多い会社員の人も、ある意味海外ノマドに近いんじゃないかなと思うこともある。

けれど、私にとって、海外ノマドはその海外の地で仕事をしながら、仕事の関係で色んな国に行く人、というイメージを持つ。
現に、私の「海外ノマド」は各国で仕事があって、その仕事のために色々国を移動しているというのが本当の海外ノマドなんじゃないかと思ったりするのだ。

例えば旅を仕事にしている人やSNSの仕事をしている人など、海外にも行ったりして、これが世のイメージの「海外ノマド」かもしれない。けれど私にとってはそれは「海外ノマド」ではないような気もするのだ。

「海外ノマド」は「旅人」なのか?

私の持つ、一般的「海外ノマド」と言うのは、「旅人」みたいなイメージがあるのだが、私は「旅人」と「ノマド」=遊牧民はちょっと異なる気がする。旅人は点々と色んな国を行くが、ノマド=遊牧民はその場所に居場所(仕事)があるから移動をしている、という意味があるように思うのだ。

これは私の勝手な「海外ノマド論」かもしれない。

だから、私は本当に海外ノマドなのかなと思ったりもする。今は家のあるフランスで、仕事が3つほどあって、そこにいるが、この仕事が終わったら、又元の仕事に戻り、他の国に移動する予定だ。それはそこに仕事があるから、移動をする、というイメージでいる。

予定では次の仕事のために、また国を移動する予定だ。私自身は旅というのは嫌いで、移住しに行くという感覚だ。

そんな私はきっとこれからも自分の「好き」に従って思うままに生きていくのか、それともいつか落ち着くのか…。


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