見出し画像

matane

子どもの頃、友達と別れる時に「まんつ」と言っていた
漫画やドラマのように「じゃあね」とか「また明日」などと
洒落た別れ際の言葉なぞ吐いたことはなく
皮肉たっぷりの相手をなじるように去ることが
いつものことだった

方言とは少し違うと思いながら使っていたこの言葉
大人たちは「んだばまんつな」と別れの挨拶で言っていたが
子どもたちの間ではイントネーションが違っていた
でも発祥は同じかもしれない
そんな別れの挨拶は
いつも同じように交わされて
それが変わらぬ日常だと考えることさえなく
ただ過ごしていた

ここから先は

558字
この記事のみ ¥ 100

よろしければサポートお願いします!╰(*´︶`*)╯♡