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W杯の裏で行われていたもうひとつの祭典
世界でトップクラスのクリエイティブな広告を表彰する祭典「カンヌライオンズ2018」が、6/18〜5日間行われていました。世界3大広告賞の一つです。
ここ数年「ソーシャルグッド」熱がすごく、昨年の閉会式では「もうソーシャルグッドはたくさんだ」と飽き飽きするというような声もあったという噂がありましたが、今年は今年でまたとてもディープで本質的な問題に向き合うブランドの広告がグランプリを獲得しました。(もちろんくだらなくておもしろいのもある)
語りだすと延々と終わらないので、3つだけご紹介。フィルム部門のエントリーです。
ひとつめ
グランプリのひとつは、P&Gの洗濯洗剤Tideの広告「IT’S ANOTHER TIDE AD」。
この広告は、アメリカで爆発的な視聴率を獲得するスーパーボウル(アメリカンフットボールリーグNFLの優勝決定戦)の合間に放送された広告。広告出稿料は30秒で5億超と言われています。
俳優のデビッド・ハーバーが出演するこのCMでは、車やビール、保険などよくスーパーボウルで流されるようなCM映像が流れるけれど、彼は「これはすべてTIDEのCMである」と主張。なぜなら、それらのCMに出てくる登場人物が、シミひとつないきれいな服を着ていることが、すべてTIDEを連想させるから、というむちゃくちゃな理由。
CMあるあるカンヌでは、なぜかこういうちょっとへ理屈だったり、シュールな展開を見せる広告がグランプリを取ることがあります。これがグローバルスタンダードな笑いなのでしょうか・・・。
(上のVimeoが表示されない方は、YouTube1分CM版のこちらで)
ふたつめ
ふたつ目は、これもP&Gで「THE TALK」。
「THE TALK」は、アフリカ系アメリカ人が経験する人種差別や偏見がテーマ。差別を受けたとき、母親は子どもたちにどんな態度で臨めばよいか、話をする。アメリカでは何十年にもわたり、母親たちがこうした会話を続けてきたことを伝え、そのことについて親子で話し合おうとメッセージする。
うまく表示されない方はYouTubeのこちら
なぜこれがP&Gから発信されるメッセージなのかまではちょっと理解が及ばないのですが、世の中に一石を投じるような強いメッセージと、問題意識。企業の姿勢としてすごく攻めていますね。
日本でもPOLAが「この国は女性にとって発展途上国だ」とメッセージするCMがありましたが、これは近い姿勢を感じます。
さいごは日本の受賞作
日本からはフィルム部門シルバーを受賞したのは、UHA味覚糖「さけるグミ」の連続ドラマCM「さけるグミ VS なが〜いさけるグミ」で11篇からなるシリーズ。
第1話
(なぜかYouTube動画が埋め込まれないので、お手数ですが、リンク先でお楽しみください)
第2話/第3話/第4話/第5話/第6話/第7話/第8話/第9話/第10話/最終話
こっちの方が連続して見れるかも → プレイリスト
もはや広告と言うより、動画コンテンツですね。くだらなくて大好きです。
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