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私の昭和歌謡123 知りたくないの 1967

日本語の替え歌でさえ上品な物語にするなかにし礼


まず。今週はゴキゲンだ。トランプが勝ったから。

トランプが勝った

この4年間は不幸の連続だった。

大統領選で米国の選挙がこんなにも脆弱でいい加減なのを知った。
バイデン政権になり、エマニュエル日本総督がわがもの顔に振る舞った。
コロナ禍で失ったものがあまりにも多かった。
安倍晋三暗殺は最も恐ろしい事件であり自民党の崩壊だった。
LGBT法案が無理矢理通った。
総裁選でまさかの石破総理が誕生した。
解散総選挙でこんなにも悩ましい投票はなかった。

たった一つの明るいニュースが”大谷の活躍”だった。
日本の通訳がポカしたり、日本のメディアが最低の対応をしたが、大谷の活躍は、政治も経済もボロボロの日本人の支えだった。

そして、トランプ大統領。うれしい。

私はトランプファンだが、彼も安倍晋三のいた頃のトランプではない。だから、これからの日本にとってのトランプはまだ未定の評価だ。

ただ、うれしい。

そして、もう一つ注目している選挙に兵庫県知事選がある。
もちろん私は兵庫県民でも関西人でもない。しかも、まだw自民党員だ。

斉藤元彦知事のニュースを初めて聞いた時は、またパワハラか、また収賄かなど、その程度だった。ところが・・・

この知事選にN党の立花孝志が立候補するというので、興味を持ち、斉藤元彦前知事の一人ぼっちの街宣から、尼崎(対立候補が元市長だった)での1000人以上の街宣を見守って、感動している。

こんな潔い男が政治家にいるんだなー。
超党派で組んで貶めるという卑怯な議員がいるんだ。
こんな真実を真逆に報じるのがメディアなんだ。

おっと。半分関係ないマイブームでした。

さてさて「知りたくないの」を歌う菅原洋一さんは、その兵庫県加古川市出身だ。(なんか、こじつけ)

91歳でまだ現役。定期的にライブハウスで歌い、CDも出している。
声が衰えないのは、ベルカント風ファルセットで響かせるからだろう。

その発声が、当時私には違和感があった。
しかも「知りたくないの」も「今日でお別れ」もふわっとした3拍子なので、子供にはインパクトが足りなかった。

だから好きな歌謡曲と好きな歌謡曲の間に流れる、好きでも嫌いでもない中継ぎの歌だった。(ごめんなさい)

この歌が、当時よく使われる、海外の曲に日本語の歌詞をつけて売り出す「替え歌歌謡曲」だと知ったのは、だいぶ後になってからだ。

そのくらい、このメロディーと、なかにし礼の、自然な、やさしい日本語の歌詞に騙されていた。

エルビスの歌うのを聞いて、どっかで聞いたかも?と調べてわかった。

まあ、日本語と英語の違いはすさまじい。エルビスの歌うスタンダードは好きだけれど、歌謡曲が好きな私は、菅原洋一に軍配をあげる。

英語と日本語では、登場する女性と、それを想う男性の性格が大きく違う。

日本語は「あなたの過去など知りたくない」でひとくくりにしているが、英語のほうは具体的だ。「いくつの腕が君を抱き」「いくつの唇が君にキスしたか」と歌う。

なかにし礼のなんと上品なこと。

そして英語のほうの男は、「僕が聞いても答えないで、君だけの秘密にしておいてくれ」と相手にお願いしている。

日本語の方は「僕が聞いても答えないで」は同じで、知りたくないんだけど、「あなたの愛が真実(まこと)ならそれだけでうれしい」と、自分を愛してくれていて、自分も彼女を愛しているんだという、ストーリーが出来上がっている。

そしてここ重要。英語の方は何人もの男と付き合った恋多き女だ。また、他の男に走る可能性大なのだ。

でも、日本語の方は、「あの人のことは忘れてほしい」と、前の男一人なのだ。ここは重要。親友の恋人だったのかもしれない。だから、年齢だって違ってくる。

この違いは大きい。

ゆっくりの3拍子は、なんか幸せな気持ちにさせてくれる。体をゆっくり、左に、右に揺らして聞く。歌う。でも、

この歌は結婚式には歌えない。



【参考資料】




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