無料で学習できるMOOCsとは? おすすめのサービスもご紹介
コロナ禍の影響で在宅時間が増え、オンラインのサービスを利用する時間が長くなった人も多いのではないでしょうか?
空いた時間を利用して興味のあることを学んだり、スキルアップを目指す人も増え、さまざまなオンライン学習サービスの関心も高まっています。
オンライン学習としては、2012年頃にアメリカで開始されて世界的に広まっている「MOOCs」と呼ばれる学習環境が改めて注目され、専門的でレベルの高い講座をオンライン上で受講できることから世界中で人気を集めています。
MOOCsにはいくつものメリットがあり、世界では多くの人からの注目を集める一方で、日本での認知度はまだまだ低いため、MOOCsについてまったく知らない人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、MOOCsの概要を始め、MOOCsのメリット・デメリット、そしておすすめのMOOCsのサービスをご紹介していきます。
学生はもちろんのこと、学び直し教育を検討している社会人もぜひ確認してみてください。
MOOCsとは
MOOCs(ムークス)は、「Massive Open Online Course」の略称であるMOOCの複数形です。
日本語訳をすると「大規模な公開オンライン講座」となり、言葉の通りに大学や研究機関、企業などが実施している幅広い分野の専門的な講座などがその代表です。
MOOCsは新たな学習環境として多くの人に注目されており、受講資格も特に定められていないことから、学生だけでなく、社会人が利用するケースも増えています。
また、MOOCsは多くの講座が無料で受講できるという特徴があり、人材育成を行う際にコストがかからないことから、教育機関だけでなく企業の研修などでも利用されています。
この他にもさまざまなメリットがありますので、この記事ではメリットやデメリットについても触れていきます。
MOOCsのメリット
ここでは、MOOCsのメリットをご紹介していきます。
ラインナップは以下のとおりです。
・誰でも無料で学べる
・オンラインでどこでも学べる
・有名大学の授業を受けられる
前述している部分と重複する点もありますが、あらためて確認してみてください。
メリット1:誰でも無料で学べる
まず、誰でも無料で学べる点は大きなメリットだと言えます。
費用が一切かからないので、お試しで利用することが可能ですし、周りの人にも勧めやすいでしょう。
しかしながら、昨今ではMOOCsを有償化する動きも見られていますので、今後は受講するのに費用が必要になる可能性があります。
有償化の目的としては、MOOCsを持続可能な学習環境とするためとされていますので、控えめなサポート料が発生するのではないかと推察できます。
日本ではまだまだ無料で受講できる講座はありますので、有償化される前に一度体験してみてください。
メリット2:オンラインでどこでも学べる
MOOCsのメリットとして、オンラインでどこでも学べるという点が挙げられます。
オンライン上で完結しているため、外出する必要がなく、自宅でリラックスした状態で講座を受講できます。
コロナ禍において重視されている安全性だけでなく、移動時間の節約にもなりますので、オンライン上で講座を受講できるMOOCsは今後も人気が高まっていくのではないかと考えられます。
メリット3:有名大学の授業を受けられる
MOOCsでは有名大学の授業を受講することができますので、レベルの高い専門的な教育を受けることができます。
何らかの事情で大学への進学を断念してしまった人も、すきま時間を活用すれば大学の授業を受けられる点は大きなメリットであると言えるでしょう。
また、英会話の聞き取りができる人は海外の有名大学の授業を受けることも可能ですので、学習の幅が広がるでしょう。
もちろん、英会話の聞き取り練習としてMOOCsを利用するのも1つの手です。
デメリット
一方で、MOOCsにはデメリットとして考えられることもあります。それはオンライン特有の学習に対するモチベーションを保ちにくいという点です。
オンラインの場合、見られている感覚が薄れるためどうしても集中力の維持が難しかったり、授業中のやりとりも少なくなりがちで、一方的な授業になることが多く学習中に刺激を得にくいと言えます。
さらに、無料で受講できるため、途中で学習をやめても損をしない点もモチベーションを保ちにくい要因の1つだと考えられます。
このように一部デメリットはありますが、それを補って余りあるメリットがあるので、興味のある方はぜひ一度使ってみることをおすすめします。
おすすめのMOOCsサービス
最後に、おすすめの以下のMOOCsサービスをご紹介します。
・Udemy
・Coursera
どちらのサービスも無料で受講できる講座がたくさんありますので、この記事を読んでMOOCsに興味を持った人は、ぜひプラットフォームを利用してMOOCsを体験してみてください。
Udemy(ユーデミー)
「Udemy」は世界的に展開されている、オンライン動画学習サービスの1つです。
誰でも講座を公開したり販売したりできるため、MOOCsプラットフォームの中でも幅広いジャンルの講座が並んでいます。
ですので、趣味やバラエティに富んだジャンルについて学習をしたり、スキルを身につけたい人におすすめのプラットフォームとなっています。
Udemyは圧倒的な講座数が特徴のプラットフォームでもありますので、気になった人はぜひ公式サイトをのぞいてみてください。
ただし、日本語以外の言語で話している講座も多いので、英語に自信のない方はまずは日本語で話している講座を探すか、日本語字幕のある講座を探してみましょう。
■Udemy公式サイト
https://www.udemy.com/ja/
Coursera(コーセラ)
「Coursera」は、有名なスタンフォード大学の教授が創立したMOOCsプラットフォームです。
Courseraは有名大学や企業と連携しており、大学ではスタンフォード大学を始め、イェール大学やミシガン大学、そして日本の大学では2013年に東京大学が講座を提供しています。
そして企業では、Google社やIBM社がCourseraに参加しています。
このように、世界的に有名な大学や企業がCourseraに参加していますので、非常にレベルの高い講座が用意されていることがわかります。
しかしながら、Udemyのように学習ジャンルの幅は広くありませんので、専門的な分野について徹底的に学習を行いたい人におすすめのプラットフォームとなっています。
■Coursera公式サイト
https://ja.coursera.org
まとめ
この記事では、MOOCsの概要やメリット・デメリット、おすすめのMOOCsを利用できるサービスをご紹介してきました。
繰り返しにはなりますが、MOOCsは誰でも無料で有名大学の授業を受けられるため、現役の学生だけでなく、学び直し教育を考えている社会人にもおすすめです。
さらに、新たな学びを得てスキルを身に着けることで、目指す業界が定まったり、転職のきっかけになったりすることも考えられますので、意欲的に学習をしたいと考えている人はぜひMOOCsに取り組んでみてください。
また、MOOCsは今後日本でさらなる広がりを見せていくと考えられますので、オンラインレッスンを提供していたり、これから始めようとしている人もMOOCsの講座をチェックすることで良いクラス作りの参考になりますので、ぜひ一度チェックしてみてください。