動画でのオンラインレッスン比較 どちらが良いビジネス?? 動画販売 vs ライブレッスン
あけましておめでとうございます!オンライン教室開設・運営サービスcoperiの代表の成田です。
年が明けいよいよ2021年が始まりました。
コロナウィルスの影響で引き続き自宅で多くの時間を過ごさなけばならない状態が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は動画のトピックですが、私の余暇の過ごし方としても屋外での時間が減ったことで、YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoといった動画視聴サービスを利用する機会が圧倒的に増えました。
またこの一年で、ビデオ通話を利用したオンラインイベントやオンラインレッスン、YouTubeやTiwttter、InstagramなどのSNS上でのライブストリーミングの開催お知らせを目にする機会も格段に増えたと感じています。
この記事では、需要が高まっている動画サービスの活用方法としてレッスン動画でビジネスをするにあたり、①レッスン動画を撮影・編集して販売(VOD形式)と②ビデオ通話や配信機能を使ったライブレッスンの2つについてメリットや相性の良い使い方などを整理していきます。
教室を運営している方で動画を活用してビジネスを拡げたいと思っている方や自分のスキルを使ってこれからオンラインで教えて収入を得たいと思っている方に参考になると幸いです。
レッスン動画を撮影・編集して販売(VOD形式)
動画サービスの内、視聴者が見たい時にデバイスを選ばす自由に見れる形式はVOD(Video On Demand)と呼ばれ、その代表であるNetflix、Hulu、Amazon Prime Videoなどのような定額配信サービスが人気を集めています。
個人がレッスン動画を撮影・編集しビジネスをすることを考えた場合に、まず真っ先に思いつくであろうYouTubeも視聴者は無料ではありますが、広義の意味ではVODに含まれます。
但し、YouTubeの場合は作成した動画を気軽に公開できる反面、収益は動画に差し込むことができる広告によって得る形式であるため、動画を一本で販売したり、チャネル内の動画を見放題で月額で課金するといった使い方はできません。
視聴者から直接料金を受け取る方法は、ライブ配信やプレミア公開時の視聴者からのスーパーチャット(投げ銭)に限られています。
一方でレッスン動画を直接視聴者に販売する、より一般的なVODのイメージに近いものとしてはUdemyのようなレッスン動画プラットフォームに登録し、そのプラットフォーム上に動画をアップロードして販売するという方法があります。
このような動画サービスを利用せず、個人でSNSなどで告知をして直接販売するということもできなくはないですが、料金の徴収や集客の面を考えるとよほどフォロワー数の多いインフルエンサーでもない限りは現実的とは言えません。
また、動画サービスを利用する場合、売り切りだけでなく月額課金やレンタル(一定期間のみ視聴)といった販売形式を取れるものもあるので、幅広い生徒の獲得に繋がります。
レッスン動画を販売することのメリット(対ライブレッスン比)をまとめると以下のような感じです。
1. 撮り直しや編集で質を高められる
決められたレッスン時間で話をするライブレッスンと違い録画動画であれば、うまく説明できなかった箇所を撮り直したり、1時間のレッスンを10分毎に区切って撮影し繋ぎ合わせるといったこともできるので、長時間うまく話すことに自信がない人でも質の高いコンテンツを提供できます。
一方で編集に関しては、経験がない場合はツールの準備からスキルを身につけるまで一定の労力を要することや、動画を一本撮る毎に撮影に加えて編集のための時間を確保する必要があることに注意が必要です。
最近では使いやすい動画編集ツールも増えていたり、以前に比べ専門で引き受けてくれる人もココナラやクラウドワークス、ランサーズ上で簡単に見つかり安価になってきているので、本格的に動画で発信していきたい人にとっては選択肢の一つとなります。
2. 時間と場所に拘束されない
撮影済みの動画を保存して提供する形なので、決められた時間に先生と生徒が話す必要がなく時間・場所に拘束されません。
ビデオ通話や配信機能を利用したオンラインライブの場合も同じ場所に集まる必要はなくても時間は拘束されてしまうので、この点はVODに大きなメリットがあります。
先生は生徒が集まるか分からないレッスン日時のためにスケジュールを押さえておく必要もなく、生徒もいつでもどこでも、また、まとまった時間ではなく細切れの時間でも動画で学習することができます。
3. アセットとしてたまるので費用対効果が高い
VOD形式の場合、作成した動画はその後ずっと残すことができるので、長い時間をかけてたくさんの人に視聴してもらうことができれば、一度きりのライブレッスンに比べて多くの収益を得られる可能性があります。
前述のような編集に係る手間と時間を考慮しても、その先ずっと収益を得られるチャンスがあるというのは魅力的で、かけた労力は費用対効果が高い投資と言えます。
歴の長い有名YouTuberが大きな収入を得ているのも、有名になった後の動画だけで儲けているのではなく、かけ出しの頃から大量に作成していた(その時点では必ずしもあまり視聴されていなかった)過去の動画が有名になった後に遡ってたくさん見られているという要素が大きく、撮りためた動画がいかに強力なアセットになるかが分かります。
もちろん、古くなったコンテンツはより見てもらえるように、一部、内容を差し替えるなどメンテナンスが必要になることもありますが、その手間を差し引いても十分なメリットが得られるでしょう。
相性の良い使い方
上記のようなメリットを考えるとVOD形式は以下のような特徴を持つレッスンが特に相性が良いと考えられます。
・理論など、普遍的な内容を体型的に学ぶ
・スキル習得系でまとまった分量のコンテンツがあるもの
例. 全10回で学ぶ動画編集入門
ビデオ通話や配信機能を使ったライブレッスン
ZoomやSkypeなどのオンラインビデオ通話やSNS上でのライブ配信機能を使ってレッスンをし、Paypalなどのオンライン決済・送金サービスで料金を徴収すれば誰でも簡単にライブレッスンでビジネスを開始することができます。
またストアカやココナラのようなスキルシェアプラットフォームやクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスに登録することでレッスンを求めている生徒を集客することもできます。
ライブレッスンの主なメリット(対VOD形式比)は以下のとおりです。
1. 手軽に始めやすい
日時さえ決めてしまえば、あとはその時間に全力でレッスンを行うことで完了するので、VOD形式のような撮影→内容チェック→編集といった手間が不要で手軽に始めることができます。
また、収益化までの準備の面でもライブレッスンの方が手軽です。
VOD形式の場合、YouTubeで広告を挿入するためには総再生時間が直近 12 か月間で 4,000 時間以上、登録者数が 1,000 人以上のチャネルまで育てる必要があったり、Udemyでコースを設定するためには少なくとも30分のビデオコンテンツと5つのレクチャーor学習モジュールを備えている必要がある等、ハードルがある一方で、ライブレッスンでは極端な話、Zoomのアカウントを作り、Line PayやPayPayなどのキャッシュレスサービスの送金機能で料金を徴収することで、今日にでもレッスンを開始し収益をあげることができます。
もちろん、教える内容について事前に整理したり教材を準備したりという手間はVOD形式と同じですが、リアルタイムでのレッスンはお互いコミュニケーションを取りながら話すことができるので、少しぐらいレッスンの作りこみが浅くてもその分野に習熟していさえすれば、質疑で満足度を高めたり、先生の性格や雰囲気などキャラクターで共感を得てカバーできるという側面もあります。
2. ここだけの限定感を出すことができる
ライブレッスンは動画として残らないリアルタイムのその時だけのレッスンなので、秘密の裏話や時事ネタなど”ここだけ”の限定感を演出できます。
例えば、習字の先生が年末に発表される今年の漢字を題材にレッスンをするといったことや、ダンスの先生が最近流行っているアイドルの楽曲のダンスをいち早く教えて、一緒に踊るといった使い方ができます。
また、VOD形式のコースと組み合わせることで、VOD視聴で学んだトピックに関して、ライブレッスンで質問に直接答える、議論する、演習・体験をするといった使い方もできます。
例えば、VOD形式で全10回のプログラミング言語について教えるコースを提供しつつ、ライブレッスンで作ったプログラムの動作を確認したり、上手くいかない点をその場で解消するといった演習クラスを提供するのもとても効果的です。
3. 生徒と直接コミュニケーションできる
生徒と直接話したりリアルタイムのテキストチャットをしながらレッスンを進められるのはライブレッスンの醍醐味です。
またビデオ通話サービスを利用した場合、生徒がカメラをオンにしていれば表情を見ながらレッスンを進めることができます。
これにより相手の理解度によって授業を進めることで満足度を高めることができたり、こちらの話し方や雰囲気で相手との信頼感を構築しやすくなります。
YouTubeやInstagramのライブ配信では視聴者のテキストチャットが画面上で流れるのでエンターテインメント性があり、有名なインフルエンサーがそのコメントに触れながら進行することで視聴者の熱量が上がっていくのをよく目にしますが、これもVOD形式の一方通行の視聴では起こり得ないライブならではの大きなメリットです。
相性の良い使い方
上記のようなメリットを考えるとライブレッスンは以下のような特徴のあるレッスンが相性が良いと考えられます。
・共感を得ながらコミュニティを築く
・レッスンの準備が少ないコンテンツで習慣的なもの
例. 毎朝8時からの15分のクイックヨガレッスン
まとめ
レッスン動画をVOD形式で提供する方法とビデオ通話などを使ったライブレッスンはそれぞれメリットとデメリットがあり、自分のキャラクターや教えたいジャンルに合わせて選択すると良いでしょう。
また、これまで説明してきた中で気づかれたかもしれませんが、VODとライブレッスンはその特徴が補完的な側面もあり、組み合わせることでより魅力的な動画のレッスンコースを作ることができます。
例えば、組み合わせの例としては以下のような方法がおすすめです。
・既に教室を開いたりして教えている人の場合は、そのコンテンツをベースの学びとして15回のレッスン動画にしてVOD形式で提供しつつ、月に一回のライブレッスンにより生徒の熱量をあげてオンライン上でコミュニティを築いていく。
・まだ経験はないけど得意なことをこれから教え始めたい人は、手軽にライブレッスンから始めて生徒からフィードバックをもらいながらコンテンツの質を上げていき、レッスン内容が増えてきた段階でレッスン動画のコースを作成して長期的な収益源を固める。
オンラインでの動画によるレッスンはこれからますます需要が高まっていくと考えられ、既に実践している方もこれからチャレンジしようとしている方もぜひVOD、ライブレッスン、夫々の特徴を理解した上で取り組んでもらえると幸いです。
最後に宣伝で恐縮ですが、私たちが運営しているcoperiはオンライン教室を開くためのwebサービスで、今回のトピックでご紹介したビデオ通話でのオンラインライブレッスン、録画動画をアップロードしてのVOD形式でのビデオレッスンの両方の提供が可能です。
その他、告知のためのwebページ作成、オンライン決済、一斉送信も可能なメッセージ、生徒管理など、オンライン教室運営に必要な様々な機能が揃ったオール・イン・ワンなサービスになっていて今後も機能追加やサービス改善もどんどん進めていく計画なので、ご興味ある方はぜひ利用してみてください!
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