歩くことは楽しいことでした
今朝は目覚まし時計のアラーム音で目が覚めました。
最近は暑くて寝苦しいのもあってか、鳴る前に起きることが多かったのですけれど、どうやら疲れていたようです。
だからといって、昨日は特に何もしていなかったのに。
時刻は7時10分、室温はなんと28℃。
朝から暑くて、少々げんなりしてしまいます。
布団から起き出して、顔を洗っている間にごはんが炊けたみたい。
お気に入りの炊飯器は今日もしっかり働いてくれています。
ささっと朝食の支度をして、いただきます。
安定したおいしさで、いつも同じにもかかわらず、飽きないのはなんでかな。
食べ終わったら片付けと掃除、洗濯。
休日はだいたいいつも同じ流れですけれど、勝手に体が動くなんてことはなくて、休み休みやっているような感じです。
なんだか動けないときもしばしばありますけれど、今朝は大丈夫でした
一通り終わって、さあ次は何をしようかというところで、今日の予定がないことに気づきました。
どこへ行こうか、何をしようか。
予定がないから何でもできるけれど、何がしたいのかが分かりません。
全然わくわくもしてこなくて、少し焦りも。
好きな道の駅へ行こうかな、でも土曜日で人がいっぱいだし。
図書館に行こうかな、でも暑くて外に出たくないし。
靴を買いに行こうかな、でもなんだか面倒くさくて動きたくないし。
特に嫌なことがあって落ち込んでいるわけでもないのに、気分が晴れないし動く気も起きなくて、小一時間ずっと座り込んでいました。
時刻が11時近くなってようやく、重い腰を上げて図書館へ行くことに。
なにしろ返却期限が今日までの本がありましたので行かないわけにもいかず、のろのろと準備をしていざ、外へ。
気温も湿度も高くて、思わず顔を顰めながら歩き始めました。
すると、
──暑い。暑いけど、楽しい! 歩くのが楽しい!
まだ50メートルほどしか歩いていないというのに、不思議と楽しくなってきたのです。
容赦なく日差しは照りつけ、風はほとんどなく、熱気が充満しているのにもかかわらずです。
先ほどまでの陰鬱とした気持ちはどこへやら、散歩を楽しんでいる自分がいました。
普段から健康のためになるべく歩くように心がけてはいるのですが、このところの暑さで少しさぼり気味になっていたところがあります。
たまに歩いても、なんだか義務でやらされている感覚があって全然楽しくなくて。
でも久しぶりに歩くことが楽しいと思えて、それがとても嬉しかったです。
地面を蹴る足の感覚も、腕を振って血が全身を巡る感覚も、熱い空気ですら心地良くて、図書館まで20分の道のりはあっという間でした。
もう少し歩きたいな、でも熱中症になっても仕方ないから控えめにしておいて。
図書館の中は冷房でしっかり冷やされていたので、汗もすぐに引っ込んでしまいます。
あまりにも居心地が良過ぎたので、この後の予定がないのを良いことに、普段ならさっさと用を済ませて帰るところを1時間以上も滞在してしまいました。
涼しい上に本がたくさん読めるなんて、まるで天国みたいです。
まだまだお腹が減る様子もなく、夕方までいても良かったのですが、飲食スペースで昼食を食べている方を見かけてつい、パン食べたい! と思ってしまいました。
自分の気持ちを大切に、ということで途中にあるスーパーに寄り、買い出しを済ませてから帰宅。
行きのときとは違い、雲が出てきて少し風も吹いていたので、気温は高いながらも快適でした。
帰ってきたらなんと、既に洗濯物が乾いていまして、これでまた嬉しくなったり。
お気に入りのやかんでお湯を沸かして、コーヒーを淹れて。
インスタントですけれども。
いそいそとコーヒーと買ったばかりのパン、その他諸々をテーブルの上に並べて遅めのお昼ごはんです。
そしてそれもやっぱりおいしくて、とてもご機嫌になれたのでした。
もしも出掛けないで、一日ずっと部屋に引き込もっていたとしたら、こんなに気分が良くはならなかったように思います。
それだけで数時間前の自分を褒めてあげたくなりますし、なんてことない日常であっても、文字通り一歩を踏み出せば楽しい世界が広がっているのだと実感できたことが何より嬉しいです。
歩くだけで楽しくなれるのなら、こんなに素晴らしいことはありません。
今日はとても良い日でした。☀
読んでいただき、ありがとうございます。