第2回THE NEW COOL NOTER賞~12/26講評
第2回THE NEW COOL NOTER賞へご参加いただいている皆様。
本日までに応募された作品のうち、3名の方の応募作品について、一奥より講評させていただきます。
第1回にもご参加いただいた、あしたパスタさんの応募作品より、「ふくすうけい」シリーズを紹介させていただきます。
みんなのフォトギャラリーから、丁寧な色合いのものが選ばれている。それが、複数形、として、まるでリズミカルに音楽の授業で数字を習っているかのように、言葉で表現される。
色と、
音と、
言葉と、
そして数字。
文字や音に色が”聞こえ”たりするという、共感覚という現象がありますが、あしたパスタさんの作品を眺めていると、まるで自分がそんな不思議な世界に迷い込んだかのような童心が蘇ってきます。
あしたパスタさん、たくさんのエントリまことにありがとうございました。
武広しんじさんより、ご自身の小説作品の紹介がありました。
小説投稿の専門サイトと違い、noteはブログメインのサイトですので、どうしても目次機能だとか、そうしたUI面の弱さはいなめませんね。
一応、タグ機能やマガジンなどはあるのですが、特に何十話も続くような連載作品となってくると、一見しての視認性に難が出てきてしまう。
この点、武広しんじさんは、応募記事にあるように、各話のまとめ記事を作られることで工夫されております。
作者だからこそ、それぞれの話の魅力がわかっている。
どこが見どころであるかを、とても楽しく作品を書いていることが伝わってくる。
作品それ自体の、どこか懐かしいテイストもそうですが、そうした、自分が一番楽しんで作品を書くということの実践もまた、一つの作品となるのだろうと感じます。
武広しんじさん、このたびはエントリまことにありがとうございました。
ヴォイニッチ手稿は、様々な人や学者が解釈を試みてきた、ある種の古代文明ロマンの一つです。影響を受けたと思われるファンタジー作品や、ゲームといった創作物も多くありますね。
一奥が見たことがあるのは、あれは実は「植物が人間を資源として有効活用するための教本である」みたいな解釈もありますね。
アスランさんの読み解きの面白いところは、それを我が国の文化における、
「根の国」
と結び付けられているところです。
諸国の文化で、それこそ石器時代から、人は死ねば近親者によって土の下に埋葬されてきた。この意味で、あの世や地獄というものは、「地下」と関連付けられることは多くの国の文化圏で見られることですが――より象徴的に「根」として、植物と結び付けられている。
大地に還った者を、養分として、そこに根が絡みつき再び地上に実りが与えられる、という意味ならば、これはまた一つの循環である死生観なのかもしれません。ガイア理論……は話が逸れすぎるので、ここではやめておきましょう(苦笑。
ヴォイニッチ手稿という奇書を、読み解く上で、とても面白い視点が得られたと一奥は興奮しています。
アスランさん、コンテストへの応募まことにありがとうございました。
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第2回THE NEW COOL NOTER賞への、みなさまのエントリーをこころからお待ちしております。
■募集期間 ―― 令和2年12月1日~令和3年1月15日まで
■応募方法
「 #第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 」のハッシュタグをつけてください。
特定の部門へのエントリを希望する場合は、さらに「 #第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 ○○部門」を付けてくだされば、各審査委員が拝見します(必須ではありません)。
※希望する場合は複数の部門への応募が可能です。
また、お一人様何作品応募いただいても構いませんが、授賞対象は1作品までとさせていただきます。
なお、過去作品でも応募可能です。その場合も、同様にハッシュタグをつけていただけるだけでエントリとなります。
よろしくお願いいたします。
参加者同士の交流の場所を設けてございます。
お気軽にご参加ください。
*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。
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