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第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門~9/16講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門へご参加いただいている皆様。

9月部門の応募を15日で締め切らせていただきました。
7月から始まり3ヶ月めとなる当企画ですが、今回も29作品もの応募をいただき、皆様からの高い関心とご支持をいただいていることが、私達の誇りです。

これより集中的な審査期間へ入っていき、9月末には授賞発表となります!

※参加を確認させていただいた作品へは、当アカウントからのスキと、応募マガジンへの追加をさせていただいています。万が一、ご参加されたにもかかわらず、これらが無い場合は、ご参加の確認漏れの可能性がありますので至急下記メールアドレスまでご連絡ください。
the.new.cool.noter@gmail.com
どうぞ、よろしくお願いいたします。

本日は、2つの応募記事へ審査委員それぞれからの講評を掲載させていただきます。どうぞ、楽しんでいってください。

(本日の講評者)

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<講評(Norikoさん)>

「料理」は日々生活の中で、食材や調味料と人の手と対話から生まれた、生きるべき形で、「食」は生存や文化の方向を示す船の羅針盤 の
Norikoです

日本食がダイエット食だと
もてはやされている事を私も海外生活で知りました。

今でこそ、ラーメンだ牛丼屋だと
日本でも馴染みのお店がカナダやアメリカ、ヨーロッパでも至る所で見られます。


にしのさんが『え?これが?』と戸惑われた気持ちがよく分かります。
私たちにすれば、なんてことない食事内容なのですもんね。
かぼちゃの甘煮や焼き魚は、家庭料理定番みたいなもので
レシピなんてあってない様なもの。

「だから貴方たちは痩せているのよ」なんて
BBQでターキーを口に一杯頬張る友達から
皮肉を言われた事も懐かしい記憶です。

にしのさんはドイツにお住まいです。
私はオランダでしたので、少し似てるのかなと思いながら読みました。


オランダのOma(おばあちゃん)や
いとこ達と食べるご飯は
ポテトがたっぷりと乗ったお皿に
肉や魚のメインが乗っていて
決して美味しくないわけではありませんが、
何か一つ、何かこう物足りないなぁという気持ちがありました。

カナダ・アメリカがケチャップ❤️だったのに対し
オランダはマヨネーズ❤️で 
私もいろんな料理にかけていましたが、
にしのさんの記事をよみ、
あぁ、あの何かが足りないって言うのは
うまみだったのかと思いました。


あの形容し難いうまみを、
どう海外の方に説明するのか、本当に難しいですね。

昆布からのブイヤベース、にしのさんは凄く分かりやすい例えを使われています。

私も今度から使わせて頂きたいです( ´ ▽ ` )

私は、このうま味で育った。私の子どもも、このうま味で育つ。たとえ、日本に住んでいなくても。
食文化は、お母さん、もしくはお父さんの作る毎日のご飯から、伝承される。

にしのさんの、この言葉を読み思った時に
家庭の味が、その人の食の文化になるのだと言うある記憶が蘇って来ました。


オランダの祖母はインドネシア出身です。
戦争後にオランダの祖父から呼ばれてオランダに移住しています。
なのでその娘である、私にとっての義母の味はインドネシアとオランダの味が混じったもの。

それを家庭の味として育ったオランダ姓の夫も、サンバルやマニス(インドネシアの調味料)の味が大好きでした。
オランダには幼少期の6年間だけ住み、
あとはカナダで育っていても
インドネシアには行った事が無くても
彼の家庭の味、食の文化はカナダのものとは全く違うものでした。

「ママ、ごはんが見つからないの。一緒に探してくれる?」

にしのさんの娘さんの一言が、とても可愛らしく
また微笑ましく聞こえます。

そしてにしのさんの作る日々の料理が見える様な気もしました。

日本でない国で生きていく、
それは夢に描く様なキラキラと楽しいばかりでは無いと思います。
不便なこと、もどかしいこと、戸惑うこと・・
そんな事も少なくないはずです。

違う文化の中で
自分の国の味、日本食、うまみを子どもたちに伝えていきたいと言う、にしのさんの強い気持ちと日本という母国への愛情をも感じました。

娘さんの味覚もきっと国という垣根を超えたものになっているのでしょうね。
そしてその記憶は、確かに舌と心に重なっていき
にしのさんの伝承は世代を超えて
繋がっていくことでしょう。

これからドイツは冬に向けて寒くなるかと思います。
にしのさんの作られる温かい日本の味で、大切なご家族の心と体を癒し元気にお過ごし下さい。

ご応募、ありがとうございました😊

森羅万象の居場所を作る【Noriko】が講評しました

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<講評(これでも母さん)>

「食」は命を繋ぐ文化、「料理」は食する為の手法 の
これでも母です

初めての出産や子育ては
誰しもが不安になってしまうもの。
しかも頼りにできる両親もいなくて
たった一人で育てることになる『私』

冒頭の書き出し部分から不安要素が見えるこの作品は、
次に『私』の恋物語まで話をさかのぼり、
一人で育てることになった理由を紡ぎます。

よくある(あって欲しくないけど!)悲恋が終わった後、
『私』は妊娠に気付き、不安で号泣してしまいます。

成人とはいえ、まだ大学三年という未熟な立場での妊娠は
『私』を大きな不安で追い詰めたことでしょう。
一夏の恋だったボート部の部長にも、
きっと妊娠を告げることはなかったのでしょう。

そして話は今に戻り、
目の前の『優平』君を目にして、
本当に産んでよかったと心から思える『私』
ほっとしました。

小学校入学を前にはしゃぐ『優平』君の描写には
息子の昔を重ねて懐かしく感じ、
ほっこりと温かい気持ちになれました。

泣き虫な『私』が予想した通り、
小学校に通い始めた『優平』君は、
ある日、泣きながら学校から帰ってきます。

まだ幼い息子に名前の由来を優しく教えながら、
小さな喧嘩をした時の仲直り方法を伝えている様子に
すっかりお母さんが定着した『私』の成長ぶりがうかがえます。

妊娠に気付いた時の号泣してた『私』とは違い、
息子の可愛い涙にひるむことなく、
温かく支える頼もしい母の姿がそこにはありました。

きっと沢山苦労もしたはずの『私』は、
強くしなやかに成長したのでしょう。

子育ては親育てでもあります。
私自身、子ども達から学んだ事が沢山あります。
育ててくれた親の苦労も含めて、
沢山の気付きや学びがありました。

泣きやませる方法もしっかり身に着けた『私』は、
『優平』君と絵本の読み聞かせの約束をします。
絵本の読み聞かせも懐かしいです!
私も子どもが小さい頃によく本の読み聞かせをしました。
一生懸命聞いてくれる様子が可愛かったなぁ。
きっと読者さんも同じようにご自身の体験と重ねながら、
物語を愛おしく読まれたことでしょう。

食後に読み聞かせる絵本は、『少年ギギ』が出てくるお話。
これはcofumiさんが作成された物語で、
文中のリンクをたどると読むことができます。

お話の中に出てくる本の物語が、別立てであるのは面白いです。
一時期、有川浩さんを狂ったように読んでた時期があり、
有名な図書館戦争シリーズの文中に出てくる本が、
「レインツリーの国」の名で出版され、人気を博したのを思い出します。

cofumiさんの「少年ギギの物語」も、
それだけで独立して楽しむことができます。

狩りに行ったきり戻ってこない父親を探す旅にでる『少年ギギ』の話は
優しくて強い大人になる過程を描いた成長物語。
物語に出てくる『グリフィン』が、
『少年ギギ』にも『優平』君にも大きな勇気を与えてくれます。

私は、グリフィンが嫌いなハイエナを仕留めようとしたギギに対して、
グリフィンが教え諭した言葉にじぃぃんと来ました。
「彼らは移動してるだけで殺す意味はない。」
と伝えるグリフィンがカッコよくて、私までファンになってしまいます。

物語に話は戻って、
「でもね、僕にはグリフィンがいない。。。」
と涙目になる『優平』君が可愛くてほっこり。

『私』がかけた一言をきっかけにギャンギャン泣き出して
スタートに逆戻り状態💦💦になった部分は笑っちゃいました。
小学校低学年の男の子ならではの可愛さですよね。

また、『優平』君の可愛くて柔らかい心は
『私』が愛情たっぷりに育てたからだとも感じました。

翌朝起きるなり外に飛び出した『優平』君が見つけた物。
それはいったい何だったでしょう。

作品の中の『私』と一緒に確認して下さい(^^♪

橘鶫TsugumiTachibanaさんのイラストをもとに描かれた物語を読んでいると、映像がすらりと頭に浮かび、どこか懐かしさも感じられました。

母と息子君の優しくて温かい物語は、
中の物語と併せて
ぜひ多くの親子さんに楽しんで頂きたいです。

心温まる物語を投稿して下さりありがとうございました。

家族の居場所を作る これでも母 でした♬

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

全体の募集要項はこちら

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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