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KUMANO映え・・朝

一昨年に熊野の写真を展示する機会をいただきました。
コンセプトは、熊野信仰の源泉である「自然崇拝」。人々の信仰を生んだ熊野の自然。今の熊野の自然が、どれだけ今の人々に心にささるのか?
という思いで撮影してきたもののなかでお気に入りを展示しました。
写真展のテーマは
「KUMANO映え」
そう。現代の人の心をつかむ「映え」です。
今回から時間毎の写真で熊野を紹介します。

私の思いは、
熊野は「熊野三山」があって、それらと都を結ぶのが「熊野古道」、「いい温泉」もあって、しかも「世界遺産」に登録されている。
それはもちろん重要なことですが、
「なぜ熊野が熊野にあって」
「なぜ熊野に人々が憧れてやってきたのか」
「なぜ、それが今もなお続いているの」・・・
それを皆さんに知ってほしい。
わかりやすく表現したものがない。

知ってもらうことでせっかく来た熊野が何倍も感動し楽しくなる。

そのためにnoteを始めました。

この「KUMANO映え」の写真はその核となるものです。

熊野の朝は、もっとも神を感じる時間
信仰を生んだ自然と自然現象は、今も人々に感動を与えてくれます。

神々が棲まう熊野の山々の夜明け。その瞬間は震えるほどの神々しさです。

霧のなかの夜明け

晩秋から早春にかけて、熊野川の晴れた朝によく霧が発生します。
その霧は、幻想的な風景を演出し太陽が現れるとやがて消えていきます。

霧の熊野川

少なくなった自然林の森は、妖艶な雰囲気を醸し出します。今もなお神々が棲まうと感じる熊野の森

熊野の森

熊野本宮大社の大斎原の朝は、太陽と大鳥居の協演です。

大鳥居から登る太陽と大鳥居の影

ここは、いつも神を感じる風景を見せてくれます。

大斎原を守る堤防の一本桜

大斎原の堤防にある一本桜は、美樹形で朝は太陽のスポットライトがあたります。絵になる桜という言葉がピッタリです。

熊野の海は、朝日と夕陽の両方が楽しめます。
海には大地の造形がいたるところにあり、その造形美は太陽の演出により神の存在を感じる絶景となります。
特に串本以東は海からの来光を拝むことができます。

こんな朝焼けは滅多にないです

橋杭岩の朝は、世界に誇れる風景が現れます。
黎明、朝焼け、来光・・最高の時間を味わえます。

潮の状況もマッチすれば
リフレクションも

那智の海の朝も、すごいのが現れます。
寒い日は、海霧が発生しスピリチュアルな風景を創ります。

白蛇弁天から登る太陽

那智の山は急峻で、海から一気に標高750mに駆け上がります。
おかげで、雲ができやすいのですが晴れた日は妙法山からはこんな朝の風景を観ることができます。

妙法山阿弥陀寺から太平洋を望む
正面の海に突き出たところがホテル浦島
右側は太地半島

「KUMANO映え」の朝の風景を紹介しました。

熊野の朝は、自然を崇拝してきた日本人にとって改めて自然の神々しさを感じる時間です。熊野へくれば早起きして是非この風景を観てください。
あなたの心に入ってくるものが必ずあります。

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次回は、「KUMANO映え」の昼間を紹介しますのでよろしくお願いします。

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