Squierギターのカスタマイズ【パーツ交換編】
以前、下記の記事で紹介したギターをパーツ交換でカスタマイズしました、というお話。
ブリッジ・サドル
まず、ブリッジ・サドルをGRAPHTECH ( グラフテック ) / PS-8000-00に交換しました。
コントロール・ノブ
Vol.とToneのメタルノブをFender USA純正のテレキャスター・カスタムのノブに交換しました。
これ、どこも在庫切れで、Fenderからも供給がないらしく、あちこち探して結局定価より高めで買ってしまいました。
最初はその値段で買う気がなくて、実はその前にMONTREUX ( モントルー ) / Fender Blackface amp knob を試しに1個買って付けてみたんですよね。上の部分にVOL.とかTONEと書いてあるかどうかだけの違いなので。
何ならFender純正のアンプ用ノブ6個セットでもこれより安いです(そんなに要らないんですけど)。
で、モントルーのアンプ用ノブを並べてみたところがこんな感じ。
使用上、一番気になった違いは、ポットのシャフトが入る穴の「深さ」です。モントルーのほうが深いので、そのまま奥まで押し込むとボディ・トップに接触してしまうため、少し浮かせたところで横から固定用のネジを締めてやる必要がありますが、Fenderは奥まで押し込んだ状態でボディ・トップとの間にギリギリ触れない程度の絶妙な隙間ができるので、何も気にする必要がありません。なんと素晴らしい。
逆に言えば、SquierのギターがFender準拠の厳格な規格に則った組み込みを行なっていて、決まった長さだけポットのシャフトが出るようになっているからこそ、このようなことになるのだろうと思います。まあ、単なる偶然かもしれませんが。
あと、固定用のネジを締め込むときのトルク感も、Fenderの方はグリスでも塗ってあるのか、絶妙な固さでヌメっと回る感じがしていいです。これなら、いつの間にか緩んで外れてしまうということも少ないのでは?という期待さえ抱かせてくれます。
ちなみに、よく似た形状でGibsonなどに使われるソンブレロとかウィッチハットとか呼ばれるタイプのノブがありますが、あれはギザギザの刻みがついたシャフトに押し込む仕組みなので、ミリだろうがインチだろうが、テレキャスターなどで使われるソリッドシャフトのポットには使えません。
細かいことを言えば、モントルーよりもFenderのほうが数字の輪郭などもキレイですね。画像で伝わるかどうか微妙ですが。
ストリング・リテイナー(カモメ型)
俗にカモメ型と呼ばれるストリング・リテイナーをMONTREUX ( モントルー ) / JPN String Guide for Guitar wing Nickelに交換しました。ただし、最初についていたものに比べると、付属のスクリューは長さも径も足りず、締め込んでも空回りしてしまう状態だったので、スクリューとスペーサーは元のまま、カモメ型のパーツだけ交換としました。
オリジナルのカモメ型パーツの造形があまりにも酷かったので、使わないなら外してしまえ!とも思っていたのですが、なければないでスクリューの穴を埋めるなり何なりしないとやはり間が抜けた感じになってしまうのですよね。
将来的には同じクルーソン・タイプでスタガード(段差式)のチューナー・ペグに交換して、ストリング・リテイナーは使わない方向で行きたいのですが、まだ踏み切れていません。
というのも、ネックごと交換という選択肢も視野に入れているので、ネック周りにこれ以上コストをかけてもなあ、という迷いが。
同じ理由で、ナットの交換も悩ましいところです。GRAPHTECHのBLACK TUSQ XLなんかにするのもいいと思うのですが、自分でやるならかなり慎重な作業が求められそうですし。
ギター弦はデフォルトの通り.009-.042のゲージに決定
入手後すぐに他の手持ちギターと同じ.010-.046のゲージに張り替えて約1ヶ月使ってきましたが、結局デフォルトのゲージに戻し、ちょっとだけ締め込んでいたトラスロッドも戻しました。
実はこのゲージ、30年ほど前までは使っていたのですが、それ以降自分の持っているギターはスケールに関係なく、すべて.010-.046にしていたのです(アーチトップ等は除く)。
フェンダー・タイプのヴィンテージ・リイシュー系などの場合、指板アールはキツいしフレットも細いので、弦のゲージも細くないと弾きづらくてそうしていたのですが、同じフェンダー系のフォルムでもコンポーネント系というか、ジャンボ・フレットやアールの緩い指板を採用したギターを使うようになって、もうGibsonとさほど変わらないだろうということで、ゲージを.010-.046に統一していたのでした。
しかし、それでも1弦のベンドなんかはGibsonのような感覚ではできないので、「自分にはFender系(というか25.5インチスケール)は向いていないのかな」と弱気になっていた時期もあったのですが、.009-.042にすると思っていた以上に楽に弾けたので、拍子抜けしてしまいました。大リーグボール養成ギプス効果みたいなものでしょうか。
また、このギターに採用されている、ナロー・トールと呼ばれるフレットも弾きやすさには関係しているのかもしれません。苦手意識があったグロス塗装の指板面の感触も、かえって弾きやすいと感じている今日この頃です。
ただし、少しでも手汗をかくと引っかかって地獄のように弾きづらいので、そういう時には指板潤滑剤を使うのも手だな、と思っています。
あの指板潤滑剤というやつも、初心者の頃はずいぶんお世話になりましたが、ローズウッド指板など無塗装の指板面には悪影響もあるのでは?と思って、いつからかなるべく使わないようにしていました。
その点、塗装が乗っているメイプル指板なら、逆に気兼ねなく使うことができます。
トグルスイッチ不良があったかも?
パーツ交換とは直接関係ありませんが、ちょっと気になっていた点として、ノイズが少し大きいかな、というところがありました。
同じシングル・コイル・ピックアップでもJazzmasterのそれはストラトキャスターなどよりはコイルのターン数も多いはずなので、そこは致し方ないのかな、とも思っていたのですが。
しかし、それにしても、です。
二つのピックアップを並列で鳴らすミックス・ポジションではハムキャンセル効果が得られるようにしてあるはずなのに、そんなにノイズが減った気がしなかったんですよね。
さらに妙なのは、弦アースが効いていないんじゃないか?と思われる点です。ブリッジとか、ジャック付近とか、メタルノブとか、その辺りの金属パーツに手を触れたり離したりすると、普通ならノイズ量に変化があるはずなのに、それがない。
どうもおかしいな、と思っていたら今日、たまたまトグルスイッチの接触不良でブリッジ側を選択すると音が出なくなってしまいました。
ありがちな対策として、スイッチをガシガシ切り替えまくっていたら、何となく治ったっぽい感じになったのですが、それと同時に弦アースがきちんととられている普通のギターのようなノイズの増減が感じられるようになったのです。
で、ミックスポジション時にハムノイズがキャンセルされていることも、はっきりと感じ取れるようになりました。
これは将来的に配線関係を一度リペアショップでチェックしてもらう必要があるかもしれません。
根本的なノイズ対策の選択肢としては、KinmanやLindy FralinでもJazzmaster用のノイズレス・ピックアップを出しているようなのですが、個人輸入のハードルと価格がネックで、なかなかそこまでは手が出せないので、Fenderのウルトラ・シリーズで採用されているNoiseless Pickupがバラ売りされるようになったら、交換したいな、などと思っています。
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