MOTOWN RECORDS OF MIND

先日、映画「メイキング・オブ・モータウン」
(原題:HITSVILLE:THE MAKING IF MOTOWN)を鑑賞した。
映画館で映画を観るのはとても久しぶり。
ELTON JOHNの伝記映画「ROCKETMAN」以来。
(全然観てないですね笑)

映画的なものは最近はAmazon Prime VideoかNetflixでしか
観ていないのですが、
映画館で観ると心構えが違うというかなんというか。
コロナ禍まだ全然収まってはいないですけど、
もう少し映画館へ足を運ぶべきかなー、って思いました。

ところこの映画、ソウル系音楽好きな方は必見!
なんだろうとは思うのですが、私は実はそんなに感動を覚えず。

(当初ネタバレ的なことを書くつもりなかったのですが
話の流れでどうしても、ここからネタバレ注意です笑)

ラストに近いシーンで誰かが
「最近は誰もが知ってる曲が少なくなった」的なセリフを吐くのです。

まあ確かに、私や私の一段下ぐらいの年代の音楽ファンの人たちは
総じてそういう見解なのでしょうが
現代の若い音楽ファンから見れば、果たしてそう思っているのだろうか?
昔の音楽ファンの「昔はよかった」と、
"遠い目"だけでモノを語ってはいけないよね?
自戒も含め、ちょっと考えてしまいました。

ご功労者による昔の良き苦労自慢話の積み重ね?で、
この映画の物語は進んでいきます。
もちろんその功労は音楽業界的には
とてつもなくすごいし素晴らしいことですし、
当時の演奏映像もとてもエモーショナルだし。
品質会議も当時の音楽業界としては画期的な会議体だったのかと。

でも、そんなヒット曲量産体制的な組織や仕組み作りは、
やがて各アーティストが窮屈さを覚えていく、という流れは
もういくつかの場所で語られていることですし、目新しさはなく。
Marvin GayeとStevie Wonderは
自分でやりたいことをやり始めてからの作品のほうが
圧倒的に好きですし。

個人的には、80年代半ば以降から経営不振となってからの
MOTOWNの苦労にスポットを当てて深堀してほしかったり。
なぜ経営不振に陥ったのだろう。

この映画の冒頭に、
PolygramのロゴとCAPITOL RECORDSのロゴが登場します。
MOTOWN、現在はCAPITOL RECORDSの子会社であることを全然知らず、
このオープニングで初めて認識しました。

MOTOWNが、過去の栄光に頼らずに、
これからも魅力的な作品をたくさん産み出してくれることを
切に願います。

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