見出し画像

読書を楽しむ

オーストラリアに来るまで、私の趣味の1つは読書でした。海外でも本は読みたかったので、日本から文庫本を何冊も持ってきたのですが、何年かしてだんだんそれらの本を手に取らなくなりました。

子どもが生まれて、日中に本を読む事はできなくなり、夜は育児でクタクタで子どもと一緒に寝落ちする毎日。

でも、いざ育児が落ち着いて、だんだん自分の時間ができた時、日本の本を読むことに落ち着きを感じなくなりました。常に頭の中には「英語を上達させたい」という気持ちがあるので、「日本の小説を読んでる場合ではない」という気持ちが湧いてきてしまうのです。

現地の本屋さんに入って、好きな有名人のエッセイなどを買ってみましたが、わからない単語の意味をスマホやパソコンで調べ、活用できそうな単語や文章はノートに書きこむという、まるで受験生のような方法で読み進めると、それ自体に物凄く時間を要してしまいます。しかもこちらで売られている本は値段が高く、サイズは分厚いか、物凄く重いかのどちらかで、日本にいた時のようにバッグの中に文庫本をポンと入れる感覚とは全く異なり、外出の時には持ち歩くことを断念しました。

それでも、どうにか1年に2,3冊は読んでいました。でも、それは読書の楽しさを味わうというよりは、ただ「本を読んだ」という自己満足に近い感覚だったように思います。

ところが、そんな私に最近になってようやくKindleの端末(電子書籍の端末)が導入されました。それまで、「本は紙じゃなきゃ。」と頑なに電子書籍を拒んでいた私ですが、一度Kindleを使ったら最後、私にとってスマホ同様になくてはならないものとなり、どこに行くにも持ち歩くようになりました。洋書や英語に翻訳された日本文学の楽しさも日に日に強くなっています。

サイズも軽くて薄く、わからない単語があっても辞書機能によってスクリーンにすぐに表示されるので、単語の意味を調べる時間も大幅に短縮できます。

私が言うまでもなく、語学学習を頑張っている方にとっては、既に知っている機能ばかりで、何を今さらと思うかもしれません。

でも、これは、語学学習に限らず、いくつものメリットが隠されています。

本を毎日15分~20分読むことで認知症が予防できるというリサーチ結果も出ている点からも、どんな世代の方にも脳の健康維持の1つとして、紙の本、電子書籍を読むことを強くお勧めしたいのです。

スマホのスクリーンでもKindleはアプリとして活用できますが、スマホばかり見てしまうという罪悪感がある方やブルーライトが心配という方にとって、Kindle端末の方がより安心して使用できると思います。

私も実家の母に、認知症予防のためにKindleを勧めました。読書は、何かしらの学びのキッカケにもなりますし、時代と共に進化することへの抵抗を感じて欲しくないからです。新しいものを楽しむ余裕は、心の健康にもつながると思いますし、生きている今、楽しめる事を一つでも多く見つけて健康でいて欲しいと思います。

毎週月曜日更新。次回は8月5日です。★

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?