パインアメの香りをどうにかこちらに送ってくる夫
夫と一緒に出かけた時のこと。
とある待ち時間に出されたお茶菓子の中に、
パインアメがあった。懐かしい。
いつぶりだろう。
すかさずパインアメを口に入れた夫。
私はチョコを食べている。
なんだかパインアメの香りが漂ってくる。
テーブルを挟んで向かいに座っているこの距離感で、人が飴を舐めているだけで、こんなにも香りがするだろうか。
私が、パインアメの香りすんごいするよ!と報告すると、嬉しくなったのか、効果的にこちらに香りを送れるように、口の中で器用に飴の輪っかをこちらに向けてパインアメの穴を経由した息を吹きかけてくる。
私はそんなにパインの香りを求めていない。
嫌いじゃないけど、チョコを食べているし、求めていない。
ふざけないで飴を舐めることに集中しなさい!もうやめなさい!と笑って注意しても楽しそうに続ける小学生男子のような夫。(30代)
そして続けていると、パインアメの中央の穴から、溜まった唾がこぼれ、おろしたてのグレーのパーカーの上に垂れた。
パインアメのあの、ザ!黄色!なシミとなる。
ほら見たことか。
ちょっと悪い顔をしている夫は可愛い。
その場で拭き取ったけど、シミ落ちるかな〜。
当の本人はあまり気にしておらず、
落ちなかったら逆に全部パインアメで染めればいいよ!
ってどういうこと〜!
衣類をパインアメで染めるのは新発想。
すんごい黄色になりそう。
ポジティブな夫の言動にはいつも元気をもらってる。