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アカデミックライティングが小論文に役立つ理由 ─カオルとジュンのダイアログ

ある冬の日のカフェで

カオル:ねぇジュン、就職活動で小論文を書かないといけなくて、何をどう書けばいいのか全然わからないの。どうやったら説得力のある文章が書けるのかな?

ジュン:それなら、アカデミックライティングの基本を活用してみるのはどう?就活の小論文って、論理的な思考力と表現力を評価されるから、大学で学んだ書き方が役に立つはずだよ。

カオル:アカデミックライティング?大学のレポートで使ったあれ?あれって、就活にも応用できるんだ?

ジュン:もちろん!たとえば、小論文でも序論・本論・結論の構成は重要だし、エビデンスに基づいて主張を展開するのは、アカデミックライティングと同じだよ。


論理的な構成を作る

カオル:でも、具体的にはどういう風に使えばいいの?

ジュン:まず、テーマをもらったら、それについて自分の意見を整理してみて。序論ではテーマに対する立場を明確にして、本論でその理由や根拠を説明する。そして結論で自分の意見を簡潔にまとめる。これが基本の流れだよ。

カオル:たとえば、「ダイバーシティの重要性」というテーマだったら、どう書けばいいの?

ジュン:まず序論で、「ダイバーシティは企業や社会にとって重要な価値を持つ」という自分の立場を示す。本論では、たとえばダイバーシティを推進して成果を上げた企業の事例を紹介して、その価値を説明する。そして結論で、「その企業で自分がどのように貢献できるか」を述べればいい。

カオル:なるほど、流れがあると書きやすそう!


エビデンスの活用

カオル:でも、事例とか具体例をどこから持ってくればいいの?

ジュン:インターネットで調べるのもいいけど、信頼性のある情報源を使うのが大切。たとえば、企業の公式サイトやニュース記事。アカデミックライティングで学んだ「エビデンスを使って主張を補強する」という考え方をそのまま活用すればいいよ。

カオル:そっか、信頼できる情報を使えば説得力が増すよね。適当に自分の意見だけを書くよりも、データとか具体例がある方がいいんだ。

ジュン:そうそう。それに、小論文でエビデンスを使うことで、採用担当者にも「この人は論理的に考えられるんだ」って印象を与えられるよ。


クリティカル・シンキングを活かす

カオル:ジュンっていつも批判的に考えるよね。クリティカル・シンキングも役立つの?

ジュン:めちゃくちゃ役立つよ!小論文では、与えられたテーマをただ受け入れるんじゃなくて、「本当にそうなのか?」って深掘りすることが大切。たとえば、ダイバーシティのテーマなら、「なぜダイバーシティが重要なのか?」「その裏にどんな課題があるのか?」って考えてみる。

カオル:たしかに、それができれば表面的な文章にはならないね。でも、それってちょっと難しそう。

ジュン:最初はね。でも、アカデミックライティングで練習してると自然に身につくよ。論文を書くときの「問いを立てる力」は、小論文でも同じように使える。


簡潔な表現を意識する

カオル:あと、小論文って文字数制限があるでしょ?何を削って何を残すべきか悩むんだよね。

ジュン:それもアカデミックライティングのスキルが活きる部分だね。重要なのは、簡潔で正確に伝えること。冗長な表現を避けて、一文一文がテーマに直結するように書くことを意識するといいよ。

カオル:なるほど。言いたいことがたくさんあるけど、厳選して書くのがポイントなんだね。


実際のテーマで考える

カオル:じゃあ、もし「チームワークの重要性」ってテーマだったら、どう書く?

ジュン:うーん、序論で「チームワークは個人では達成できない成果を可能にする」という立場を示す。本論で、自分が部活やアルバイトで経験した具体例を挙げて、チームワークがどんな成果をもたらしたか説明する。そして、結論で「その経験を企業でどう活かすか」を述べればいいんじゃない?

カオル:すごくわかりやすい!これなら私にも書けそうな気がする。


まとめ

ジュン:結局、小論文もアカデミックライティングも、論理的に考え、説得力のある文章を書くという点では同じ。アカデミックライティングで学んだことを活かせば、就活でも強い武器になるよ。

カオル:ジュン、ありがとう!これからちょっとずつ練習してみる。まずはアカデミックライティングの基本を復習してみるね。

ジュン:いいね!一緒に頑張ろう。

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