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なぜ公認心理師・臨床心理士を目指そうと考えたのか

大学院入試について書こうと考えていたが,まずは私がなぜ公認心理師や臨床心理士の資格を取得したいと考えるようになったのかを書きたいと思う。

『野良犬の値段』と出会う

野良犬の値段という本を読んだことがあるだろうか。私は高校3年生の冬にこの本と出会ったことで,絶対に国家資格を取得しようと思ったのだ。
そもそもこの野良犬の値段とはどういう話なのかをざっくりと説明すると,劇場型犯罪の話である。
そしてそこにホームレスの登場人物が出てくるのだが,ホームレスになるまでの背景を読んでとても怖くなったのだ。会社内でいくら立場が良くても,再就職をするとなると相当な人脈が必要であると知った。大前提としてこの本はフィクションであるため,実際はどうなのかは知らないし分からない。だが,フィクションであると分かっていても現実味のある文章で,ある意味ホラー小説でもあった。そこで私は,絶対に国家試験を取得しようと考えたのだ。そして,心理学科に入学することが決まっていたため,公認心理師の資格を取得すればきっと就職も再就職も安心できると安直な考えをしたのである。その後,大学院入試に苦しめられることになるのだが…。
ただ、野良犬の値段と出会わなければ公認心理師を取得しようと考えていなかっただろうし,臨床心理士という資格すら知らないまま心理学科を卒業していただろう。そう考えると,この本は私の人生観を変えてくれた大きな存在となるだろう。
いつか映画化して欲しいが,それは新聞社やテレビ局を敵に回しているため無理だろうと著者の百田尚樹さんが回答していたため,非常に残念である。

こうして公認心理師や臨床心理士の資格を取得しようと考え,大学院に合格することができたのだ。ぜひ,野良犬の値段を読んで欲しい。

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