【創作小説】アプリ「書く習慣」2023/11/20お題より『宝物』
高校三年の夏、隣のクラスの男子生徒に好きだと告げられた。
一年だけ同じクラスになった事があるものの数回話した事がある程度で、とても仲が良い訳ではなかった。しかし、そうではなかった様だ。
「実は、小学校の高学年と、中学の書道教室が一緒だった。」
私は驚いた。まさかそんなに接点があったとは。
「だったらどうして話しかけてくれなかったのだ。」
「微妙に接点が…無かったんだ。小学生の時は一度も同じクラスにならなかったし、書道の教室は時間がすれ違っていた。話しかけても気不味いだろう。」