仮想救命救急
本記事は、薬剤過剰摂取の危険性を伝える教育目的及び、情報提供する為に制作されており乱用を助長するものでは無いです。
今回は、コンサータの過剰摂取で来院してきた患者の場合、
まず、患者は体重57kg想定、コンサータを12錠(216mg)自殺目的で服用した想定。
症状は、頭痛・脱力感・高血圧・微熱・頻脈・動悸
対処
生理食塩水の大量輸液、コンサータは徐放剤製剤だから活性炭50gをぬるま湯300mLに溶かして経口単回投与とソルビトール60mL(39g)を緩下剤としての投与、これは薬剤の排出補助の為、
血清コンサータ濃度は60ng/mLで,成人通常量(36mg)を内服した際に推定される血中濃度4.29~9.07ng/mLを大幅に超えていたため,コンサータ中毒と診断し入院
病棟入院後対応
輸液加療輸液加療(ソルアセトD® 80mL/h)を継続
活性炭使用後7時間以上で黒色便が出るはず
もし腎機能正常で循環血流量低下が考えられる場合輸液量の増量(ソルアセトD® 120mL/h)で対応
退院後、再度自殺企図などの衝動的行動を起こさないために,近医精神科で通院加療を行うかと
〜以上〜