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生物静寒風唸(いきものしずまり かんぷう うなる)
冬の季節の日の出は遅く、まだ暗い朝を迎えることになります。そのせいか、明るくならないと鳴き始めない鳥たちもまだ寝静まったままです。かと言って、夏や秋のように、夜を賑わす虫も、もういません。
聞こえるのは、空を舞い、「ゴオォ」と唸り声を上げている寒風です。まだ寒さに慣れていない体を縮めながら、足早に散歩を済ませます。雨上がりの初冬の朝独特の冷気がしんしんと伝わってきます。
今日の二十四節気は「小雪」、七十二候は「橘始黄」(たちばな はじめて きばむ)です。先人は、季節の表し方がうまいですね。誰が考えたのでしょうか。
長崎市の木でもあるナンキンハゼの街路樹は、すっかり色づいています。中には、葉が落ちてしまって、実だけが残っている木もあります。桜の葉も赤や黄色に色づいて綺麗です。この九州では、橘が色づくのは、もう少し後でしょうか。
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