インタビュアー note ④ 友だちと「今さら」の話を
2014年春、インタビュー記事を作りたい私と、カメラを再開したいちひろちゃん。チラシを作り、自分たちをモデルにしたサンプル記事も作り、次はいよいよ、ほかの人に凸撃です!
‥‥といっても、まずは、私とちひろちゃんの共通の友人たちにお願いしてみました。こうして振り返ると、割と冷静なステップを踏んでるな(笑)。
「撮影させてください! インタビューさせてください! 記事にしてネットに掲載させてください! このとおり、お願いしやっす🙇🙇」
と、平身低頭‥‥までせずとも、
「なんかよくわからんけど、いいよ😊👍」
と快く引き受けてくれたしほちゃん、たなかまさん。
あらためてありがとう。もつべきものは友だちだ~!
当時、しほちゃんは、8歳・6歳の子のママ。
たなかまさんは、1歳3ヵ月の子のママで、育休終了間近でした。
2人とは、子どもをもつ前から仲良くしていたし、新進気鋭の画家だとか、
ウッドベースの弾き手であるとか、彼女たちの「ママじゃない顔」もよく知っていました。
でも、普段から、また何年も前から仲良くしているからこそ、「こんな話、今さらしないよね」みたいな話も聞ける。
それが、“ちょっとだけあらたまった” インタビューという場をもうけることのおもしろさなんだ‥‥と発見しました。
「子どもの頃はどんな子だったの?」
「自分はダンナさんにどんな影響を与えていると思う?」
なんてね。
私が出会う前の話にも、「彼女らしいな」と納得したり。
反対に、「ずっと仲良くしてきたけど、自分が見てきたのは、彼女のほんの一部なのかもしれない」
と思うことがあったり。
じっくり話を聞くって、本当におもしろいなと思いました。
そうそう、撮影場所について。
当初は「モデルさんの家で撮影する」というのもコンセプトのひとつだったんですよね。
おうちという「暮らしの場」にも、モデルさん一人ひとりの個性が出るもの。
日々、小さい子のお世話をしているママたちのホームであり主戦場でもある「おうち」で、ママが一人でカメラに収まる姿は、とてもすてきです。
都会のマンションの1階、小さいけれど豊かな緑の中で
肩の力の抜けたロックミュージシャンのように笑うしほちゃん。
壁一面の大きな本棚とベビーゲートをバックにお茶を飲む、たなかまさん。
出来上がった写真を見て
「自分のことを振り返って話しながら、こんなふうに笑える38才になれてたんだ。よかった」
と言ってくれた感想がとてもうれしかったのを覚えています。