カンバセーション・ピース

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【個人インタビュー&ライティングのご依頼承ります】自分を発見したり、誰かに発信したりするために、思いや経験を話してみませんか

「カンバセーション・ピース」インタビュアー&ライターのイノウエエミです。 カンバセーション・ピースでは、ビジネスとは関係ない(非・商用の)インタビューやライティングのご依頼も承っています。 人の思いはふだん、ぼんやり、ふわふわしているもの。 言葉にすることで輪郭があらわれ、理解や次のアクションにつながります。 活用の用途はさまざまですが、みなさん共通して話すことを楽しみ、味わって、ご自身の「これから」に役立てていただいています。 ● ご利用例 ~言葉にすると見えてくる 私の

    • 『おむすび』メモ~6週「うち、ギャルやめるけん」途中まで

      やばい、私、このあたりで一番「おむすび」を楽しんでいる人かもしれない‥‥(笑) 「まれ」や「ちむどんどん」を偏愛する私がこの手の貧しく殺伐とした朝ドラに惹かれないはずがないのであった。 2006年にギャルでパラパラ。ものすごく的を射た表現だ。糸島だからじゃない、天神も同じだよ。あのプリクラセンターみたいなたまり場の、プラスチックしかないような、味も素っ気もない空虚さ。これぞ文化不毛の地、福岡!プロってすごい。 心に傷を抱えてるからって勝手すぎる長女。 どっかピントが外れ

      • 『おむすび』メモ~2週「ギャルって何なん?」 もんやりとした暗さが良い

        始まって2週間、みなさん楽しんでますか?  虎に翼とはまた全然違った作風で、いかにも朝ドラっぽい感じというか、ゼロ年代~'10年代前半の朝ドラっぽい感じがしますね。あ、今まさにドラマが2006年という設定か。 最初の3回ほどを見て「このドラマおもしろくなるのかな?」と思い😅 ここまでですごく笑ったとか感動したシーンも特にないんですけど😅 私このドラマけっこう好きかも。 何が好ましいかって、主人公の結が暗い。しかも、わかりやすくない、モヤッとした暗さ。 一見、結のまわりに

        • インタビュー: 夢から目をそらさず歩み続けて~ 齋藤莉子さん(後)

          ◆ Rambert School of Ballet and Contemporary Dance――どのくらいの期間留学されていたのですか?生徒数はどれくらい? 3年間です。現地でホームステイをしながら通いました。 1学年が45人ほどで、全部で3学年の学校です。 ――実際に行ってみて、スクールのどんなところが良かったですか? コンテンポラリーダンスを基礎から学べたところです。日本では経験できないようなたくさんのスタイルを学ぶことができました。 生演奏のレッスンも楽し

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          インタビュー: ずっと踊っていたい~ 齋藤莉子さん(前)

          ◆「バレエをやりたい」と一年間言い続けて――バレエを始めたきっかけは何ですか? きっかけは覚えていないんですが、4歳のとき自分から「やりたい」と言いだしました。実際にレッスンを始めたのは5歳です。 ――ということは、始めるまでに約1年‥‥。 好奇心旺盛でいろいろやりたがる子だったので、最初は両親が本気にせずスルーしていたらしいんです。それでも私が1年間しつこく言い続けていたので、やっと体験レッスンに連れて行く気になったそうで(笑) ――では、親御さんはバレエの経験者

          インタビュー: ずっと踊っていたい~ 齋藤莉子さん(前)

          架空インタビュー:誰にでも語るべきことがある ~ カンバセーション・ピース イノウエ エミ(後編)

          ◆ 自分の声に耳を澄ませる――ライターとしてのエミさんは、ビジネス目的ではない、いわゆる「ふつう」の個人の方からのご依頼を受けているのが特色ですね。 はい。10年前にインタビューを始めたとき、最初にインタビュイーになってくれたのは身近なママ友たちでした。 ありがたいことに幅広いご依頼をいただくようになった今も、「誰にでも語るべきことがある」という思いが原点なのは変わりません。 ――「誰にでも語るべきことがある」を大事にしているのはなぜですか? たくさんの人に自分をいた

          架空インタビュー:誰にでも語るべきことがある ~ カンバセーション・ピース イノウエ エミ(後編)

          映画「キングスマン」銀のスプーンを持たずに生まれたアンダードッグへのエール

          すごくおもしろい。私これ好きだ。でも、2023年に見ると言わずにいられないのは、これって陰謀論の映画じゃないですかーーー!(笑) 耳の裏側に埋め込まれたマイクロチップ、無料SIMカードが受信する特殊電波によって狂暴化し殺し合う人々。それは地球のため人類の数を減らそうとする億万長者の陰謀で‥‥ 特にコロナ禍以降、よく聞くようになった話やんw いや、そんなことを言い出したら、映画は昔から陰謀論の宝庫だ。マトリックスもミッション・インポッシブルも、ロンドン五輪でエリザベス女王と

          映画「キングスマン」銀のスプーンを持たずに生まれたアンダードッグへのエール

          『推し、燃ゆ』 宇佐見りん ~生きよ堕ちよ、すべてはそこから始まるのだ

          3年積んでた「推し、燃ゆ」をやっと読んだ(笑)。すごくよくできていて、想像以上に読みやすいじゃないの。確かに心地よい小説ではない。けれど、楽しく優しい物語しかなければ、この世はどんなにつらいだろうか? 「推し活」の特異性が注目されがちなようだが、むしろ、きちんと描き込まれているその背景が印象的。 合理性以外の価値基準がないような父親、「ちゃんとできる」姉とのぎくしゃくした関係。小さい頃から子どもを「ちゃんと育てる」ことに腐心してきた母親の疲弊の背後には、さらにその母親(つま

          『推し、燃ゆ』 宇佐見りん ~生きよ堕ちよ、すべてはそこから始まるのだ

          映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~すべてはメタファーのように

          私は人生で一度も鬼太郎をちゃんと通ったことがない(例外は朝ドラ「ゲゲゲの女房」)。なぜなら子どもの頃の私にとって「ゲゲゲの鬼太郎」は怖いアニメであり、そのころの私はとても怖がりだったからだ。 昨夏に公開されたこの映画もなかなか怖かったけれど、怖さ以上におもしろかった。 昭和31年、製薬会社が生み出す秘密の血液製剤の謎を追うため、会社の本拠地である山奥の村を訪ねる主人公、水木。世俗と隔絶されたその村で連続殺人事件が起こるという、「八つ墓村」を代表に本邦でおなじみの怪奇ミステリ

          映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~すべてはメタファーのように

          映画メモ『あのこは貴族』~からっぽの器に自我の滴を注いでいく

          2020年日本映画。よかった。ざっくり言うと、良いとこのお嬢さまが自我に目覚めるまでの物語。シンプルなんだけど、「この先どうなるんだろう?」という関心が最後までずっと続く。 世の中には、想像もつかないような下々の暮らしをしている人もいれば、彼女から見ても雲の上に住んでいるような人もいる。華子は人々の相対化を通じて、自分がどういう存在であり、どう生きてきたのかに気づいていく。 雨の中、彼女が東京の街を自分の足で歩き出すシークエンスの美しさ。 義母に頬を張られてもびくともしな

          映画メモ『あのこは貴族』~からっぽの器に自我の滴を注いでいく

          「光る君へ」メモ 第32-33回「誰がために書く」「式部誕生」道長の心の中には今でも少女だったまひろの面影が

          ・新進気鋭の作家、まひろ先生絶好調。「帝は物語をお気に召さなかった」と道長に告げられても動じない。物語を書くこと、というか自分が書いている「光る君の物語」それ自体に魅入られているのは、前回、原稿を道長に渡したあともひとりで校正を続ける姿で描写されていた。 ・「物語は生きておりますゆえ」「物語は書きたいときに書かねば勢いを失います」   本作の脚本家である大石静の胸の内でもあるんだろうなー。 ・一方、帝から「続きを読みたい」「あの女に会いたい」と言われた道長。 柄本佑、ポー

          「光る君へ」メモ 第32-33回「誰がために書く」「式部誕生」道長の心の中には今でも少女だったまひろの面影が

          『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

          オードリー若林による紀行文。夏って旅行記を読みたくなりますよね(私だけ?)。おまけに本書のメインはキューバ旅行記なので、猛暑のお供におすすめです。 「アラフォーだというのにニュース番組を見てもまったく理解できないことが恥ずかしくなって」歴史や経済を学び始めた若林。 「格差社会と言われ始めたのはいつ頃でなぜか?」 「なぜブラック企業が増えたのか?」 「交際相手にスペックという言葉が使われるようになったのはなぜ?」 そんな疑問を家庭教師にぶつけながら学ぶうち、売れない芸人時

          『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

          HP・記念誌掲載インタビュー「KOTOKO Ballet Academy代表 井上古都香さん

          これまでのライティング実績を記録・ご紹介する記事です。 福岡県宗像市の KOTOKO Ballet Academy 代表の井上古都香さんにインタビューさせていただきました。 10周年記念誌に掲載された記事です。 スクールのウェブサイトでも読んでいただけますので、ぜひごらんください。 笑顔も語り口もとても気さくなことこ先生。 若いころから大きなチャレンジを続け、 グローバルとローカルを軽やかに往復する姿は これからの女性のロールモデルのひとつだなと感じます! カンバセー

          HP・記念誌掲載インタビュー「KOTOKO Ballet Academy代表 井上古都香さん

          「光る君へ」メモ 第30~31回「つながる言の葉」「月の下で」まひろ・道長のバディが誕生させた源氏物語

          源氏物語と政治とのかかわりについてよくいわれるのは 「①道長の政治権力・威信の強化」、そのために「②道長は源氏物語(紫式部)のパトロンになった」ということ。 そのふたつを押さえながらも、そこに今作オリジナルの意味づけをしている。 ①道長の政治権力・威信の強化 30話の冒頭に「深刻な干ばつ」を描いた。この30話が放送された8月は連日の猛暑。苦しむ人々の描写もことさら響きましたね‥‥ ほかの公卿たちには政策提言能力も実行能力もない。 帝みずから祈祷をしても効きめがないという

          「光る君へ」メモ 第30~31回「つながる言の葉」「月の下で」まひろ・道長のバディが誕生させた源氏物語

          「光る君へ」メモ 第31回「月の下で」鮮やかな反転に一本とられた

          ついに源氏物語が誕生‥‥! ここまでこのドラマを見ながら、詮子のモデルは弘徽殿女御、明子は六条御息所、父・為時の「高倉の女」は夕顔で、その遺児さわは玉鬘、桐壺院は宣孝かな‥‥などなど 「源氏物語」の登場人物へのオマージュを感じてきたけど、逆だったんだね、という。 当時の後宮や貴族たちの恋模様、人間模様から着想して書かれたのが「源氏物語」なのだという作劇。鮮やかな反転に一本とられた。 いや、考えてみたらそうなんだよね。 昔から「光源氏のモデルは誰なのか?」論争があるが、光源

          「光る君へ」メモ 第31回「月の下で」鮮やかな反転に一本とられた

          「光る君へ」メモ第26~29回「いけにえの姫」「宿縁の命」「一帝二后」「母として」

          最近感想書いてなかった。めったに行かない石山寺でたまたまやってきた道長と再会し、一度の逢瀬で子どもができる。うん、「宿縁」なんだけど、意外とあっさり同衾して、あっさり子どもができて、あっさり夫(宣孝)に打ち明けて、あっさり受け容れてもらって‥‥と、さらさら流れていった感。個人的にはあまりみなぎるところがなかったかな。 まあ、ここらへんけっこう塩梅が難しいよね。 いかに時代が違うとはいえ、現代の視聴者にとって不倫は基本的にネガティブなイメージ。 まひろがあまり反感をもたれな

          「光る君へ」メモ第26~29回「いけにえの姫」「宿縁の命」「一帝二后」「母として」