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ペリカンのスーベレーン M600。その書き心地の秘密
これまで、セーラー万年筆のプロフィット21をつかっていました。しかし、どんどん他の万年筆も試したくなってきました。万年筆は沼ですね。
今回は、ペリカンのスーベレーン M600を買うことにしました。 M400と悩んだのですが、最終的には M600に決めました。字幅はMです。
日本橋三越のステーショナリーステーションに行って、いくつかの万年筆の試し書きをさせていただきました。
試したのは、以下の製品です。
パーカー ディオフォールド
アウロラ オプティマ
ファーバーカステル アネロ
ペリカン スーベレーン M400
ペリカン スーベレーン M600
どれも素晴らしい万年筆ですね。アウロラのマーブル調のペン軸もおしゃれだし、ディオフォールドのかバランスの取れた書き心地も流石だなと思いました。アネロはなめらかな書き心地ですね。
もともとスーベレーンを買うために来店したのもあり、最終的には M400 と M600で悩みました。M400のほうがニブが柔らかい感じ、M600のほうがニブが硬い感じですね。どちらも14金ペン先ですが、これはおそらく、ニブの大きさに関係しています。M400のほうがややニブが大きく、M600はこのサイズの万年筆にしては、ニブがや細めに感じます。
ニブは金と銀のバイカラー。美しいですね。
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スーベレーンはさすが定番の万年筆だけあって、書き心地は抜群です。最初、M600のニブが硬すぎるようにも感じたのですが、これは私が普段 21金ペン先のプロフィット21を使っていたからでしょう。ちなみにどちらも中字です。
ペン先の硬さとは異なり、スーベレーンのほうが書き味はなめらかな感じ、プロフィット21のほうが筆記感のあるカリカリした感じです。ここは好みの問題でしょう。
これは、ペンポイントの大きさに関係している気がします。プロフィット21のペンポイントは以下のようになっています。ペンポイントとはペンの裏側の先についている丸い部分のことです。
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一方、スーベレーン M600のペンポイントは以下です。スーベレーンのペンポイントの方が大きいことがわかります。
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これが両者の書き味の違いを生み出しているのではないでしょうか。
少し話はそれますが、私はこれまで、MDノートが少しカリカリし過ぎて苦手だったのですが、スーベレーンで書くとむしろちょうどよいように感じます。同じカリカリ系のプロフィット21とMDノートの組み合わせの相性が悪かったのでしょう。
また、スーベレーンは他の万年筆と比べて軽く作られていますね。これが長時間の筆記における疲労感を軽減してくれるでしょう。
全体として、スーベレーンを購入にして満足しています。定番万年筆の筆頭に挙げられるだけあって、とても素晴らしい仕上がりになっています。