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色んな正しさから真実を見極めることが裁判員裁判だと思う。被告人の気持ち、知りたいと思いませんか?
2021/6/3 ドラマ記録no.43「イチケイのカラス 9話」
ー 自由な裁判員にタジタジ 裁判員裁判スタート ー
今週の月曜に放送されていた、イチケイのカラスというドラマ。
今回の第9話は、裁判員裁判がテーマでした。
私たち一般人から見る、裁判というものが丁寧に描かれていたと思います。
裁判員裁判で選ばれた複数人の男女、
それぞれの意見を持ち、それはなぜかと疑問を打ち明けて、
自分の中にある「正解」と葛藤して、
裁判を見守る、裁判員の方々の心の変化が伝わる、素敵な回でした。
今日は、9話で出てきたセリフを元に、
私が感じたことをまとめていきたいと思います。
裁判員裁判、とは。
裁判員制度は、平成21年5月21日に始まりました。
もう10年ほどの歴史があります。
でも、恥ずかしながら、私は何も知りませんでした。
だから今日はこの制度について理解を深めるために、
詳細をまとめていきます。もちろん、自分のためにも、です。
この制度は、国民の中から選ばれる裁判員が刑事裁判に参加する制度。
裁判員は,法廷で行われる審理に立ち会い、
裁判官とともに被告人が有罪か無罪か、
有罪の場合にはどのような刑にするのかを判断します。
●選ばれ方
⑴市町村の選挙管理委員会がくじで選んで作成した名簿に基づき,
翌年の裁判員候補者名簿を作成
⑵裁判員候補者名簿に登録されたことを、調査票とともに候補者に通知
⑶事件ごとに裁判員候補者名簿の中から,くじで裁判員候補者を選出
⑷くじで選ばれた裁判員候補者に、
質問票を同封した選任手続期日のお知らせを送付
⑸選任手続期日の当日,裁判所へ行く
⑹事件ごとに、6名の裁判員を選出
年齢は20歳以上という縛りはありますが、
職業や性別などは、特に決まりはないようですね。
この様子だと、自分がいつ裁判員になるのか、未知数です。
誰にもで権利があるからこそ、その責任はとても重いような気がします。
もし選ばれたら、私はちゃんとできるのかな…
裁判員に寄り添う、セリフ。
入間みちおセリフ
意味が全く正反対のことわざって、どっちが正しいの?
って姪っ子が言うんだよ。
三度目の正直、二度あることは三度ある。善は急げ、急がば回れ、とか。
どっちが正しいと思う?
育ちも環境も違う人間だからこその正しさってあるでしょ?
どれも、その立場ならではの正解って。皆さんが思う、
色んな正しさから真実を見極めることが裁判員裁判だと思うな。
被告人の心の鍵を開けるには、どうしたらいいか。
どの鍵を差し込めば、心は開くのか。
坂間千鶴セリフ
判例に縛られ、形だけで刑を決めがちな裁判において、
柔軟に判決を下すためですね。
しんどい、きつい、それはきっと、
被告人の心に触れたからじゃないでしょうか。
人は矛盾している。割り切れない。
善人にも悪意がある。悪人の中にも善意がある。
決して一色には染まらない。被告人の気持ち、知りたいと思いませんか?
果たして、私は…
竹野内豊さん演じる、入間みちお。黒木華さん演じる、坂間千鶴。
この2人の性格は真反対。
でも、裁判に対する想いとか、人と向き合う時の言葉とか、
上のセリフのように、普通の人に対して分かりやすいように問いかける、
2人の優しくて真摯な姿勢は、グサっときます。
私は裁判員でもないし、法廷で働いているわけでもないし、
法学部も卒業していないし、これっぽっちも何にも知らないです。
だから、もし裁判員裁判で、判決を下す側の人間になったら、
私はちゃんとできるのか、不安になりました。
それがどのタイミングで訪れるのか分からないけど、
当たる確率は低くても、完全にゼロではありません。
被告人の気持ちを理解し、自分の「正しい」という価値観だけではなく、
いろんな人の価値観を混ぜながら、答えを出せるのか。
ドラマって、あくまでドラマの世界だけど、
この9話は、自分ごととして見てしまいました。
少なからず私たちは、そうなる可能性があると思ったからです。
大人になると、ちゃんと考えないといけないことが沢山あるな…
大人になるって、きっとこういうことも含まれているんだろうな…
そんなことを思った自分はまだ、
大人になりきれない大人なんだろうな、とも思いました。
大人って、なんでしょうね。
権利って、正しさって、答えって、何なんでしょうね。
おりょう☺︎