大切な人は、ずっとずっと大切にしたいって思える、愛おしいドラマでした。

2021/6/17 ドラマ記録no.46
「大豆田とわ子と3人の元夫 最終回!」

この前の火曜日に最終回を迎えた、このドラマ。
序盤は、大人の恋愛、拗らせた男女の物語って思っていましたが、
段々と深すぎる「人間愛ドラマ」にグッとなる、とても面白い作品でした。

今日は、最終回を終えて、
私が感じたことを書いていきたいと思います。
まずは、恒例の刺さった言葉から。
最終回ということもあり、盛り沢山でした。
多分、私がもっと歳を重ねて、結婚とか、人生とか、
そういう類のものをちゃんと考えられる歳になったら、
きっと、もっと刺さるんだろうなって思います。


印象的な言葉。

家族を愛していたのも、事実。自由になれたらって思ってたのも、事実。
矛盾してる。でも誰だって心に穴を持って生まれてきて、
それを埋めるために、ジタバタして生きてんだもん。愛を守りたい。
恋に溺れたい。1人の中にいくつもあって、どれも嘘じゃない
あなたはすごいよ。1人でもそんなに立派になって。
お父さんとお母さんが、
あなたを、転んでも1人で起きる子にしてしまった。
私、ちゃんと色んな人に起こしてもらってきたよ
今は1人だけどさ、田中さんも、佐藤さんも、中村さんも、
みんな私が転んだ時に起こしてくれた人たちだよ。
パーティーの後片付けは、大変な方がいいよ。
朝起きて、何も変わらない風景だったら寂しいでしょ?
次の朝、意味なく並べられたワインのコルク、
テーブルに残ったグラスの跡、みんな楽しかった思い出でしょ?
どれも君が、愛に囲まれて生きてる証拠なんだよ。

例えばさ、お風呂のお湯がやがて水になって、川に流れて、
川は海に流れて混んで、その海は君をベタベタさせて、
君はまたお風呂に入る。そうやって、だからね、僕は何度でも、
お湯となって、水となって、巡り巡って、君を好きだってこと

僕たちは、みんな君のことが好きだってこと。
大豆田とわ子は、最高だってことだよ。


全てを肯定して、包み込んで生きていく。

最初は、元夫が3人もいて、
なぜか仲が良くて、一緒にお酒なんて飲んで、
娘も普通に接していて、なんだこの不思議な空間!って思っていました。

でも、その不思議な空間こそが、
このドラマが伝えてくれていたメッセージだったのかなって、
最終回を終えて気づきました。

元夫であっても、形式がどうであっても、誰かを好きになって、
誰かを想って、誰かを大切にして、受け入れることの「幸せ」、
選んだ人生も、選ばなかった人生も、「正解」。
全ての人の、数え切れないくらいの生き方に寄り添う、素敵な物語でした。

矛盾する沢山の感情は、それも真実で嘘じゃない。
それぞれの心に宿るそのモヤモヤを、大事に大事に両手で抱えて、
ゆっくり生きていくことを肯定するというか、
何か大きなことが叶わなくても、はっきりとした答えが見えなくても、
緩やかに生きていける、そうであってもいいんだと、
そんな優しさを感じられる、そんな優しさが伝わってきた気がします。

全てを肯定して、包み込んで抱きしめて生きていけるような、
そんな人になりたいと思いましたね。


監督は坂本裕二さん。カルテットを作った監督さん。
坂元さんが描く、不器用で、どこかゆるくて可愛らしい。
その何とも言えない人間模様が、面白い。
みんながみんな完璧じゃなくて、
人間らしい人間が描かれている作品が多い気がします。
坂元さんの作品、好きだなって思います。

大豆田とわ子が言ったセリフで、
最後はここに行き着くんだろうなっていうものがありました。

私の好きは、その人が笑っててくれること
笑っててくれたら、あとはもうなんでもいい!そういう感じ!

その人が幸せなら、笑っててくれるなら、それでいい。
あとはもう何でもいい!

人間って生きていれば、いろんな事があって、
このドラマの中でも、とわ子は三度も結婚と離婚をして、
さらに会社の社長になるも、部下に会社を奪われそうになり、
娘は、医者志望を諦めて、医者を目指す男に世話を焼くようになって、
(結局、娘は医者を目指すことになりますが)
亡くなっている母親が生前書いた恋文を見つけ、浮気が発覚し、
新しい恋人になりそうな男性も出てきて。

でも、そういうものを全部含めて自分の人生であって、
まとめて包み込んで、抱き抱えて、生きていくことこそが、
人生そのものであって。

24歳の私には、きっとまだまだ理解できないことばかりだけど、
そういう人生を愛していければいいな、って思いました。

ドラマを通して、「人生」を学びました。


おりょう☺︎

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