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マネージャー候補が指示待ち型から脱却するためには

今回のテーマは、「マネージャ候補が指示待ち型から脱却するためには」です。

マネージャー候補はいるんだけど、その人が指示待ち型で、自分からなかなか積極的に動かない場合、 それは、何が原因かお話したいと思います。

指示待ち型の部下で悩む上司が多いのですが、その原因が分かったんです。

原因は・・・

知りたいです?

原因は・・・ もし、あなたが上司で、あなたの周りにマネージャー候補となる人がいたとして、その人が、セルフスターターで仕事ができない、 つまり、指示待ち型になってしまっているとしたら、原因が何か、はっきり言いましょう。

「あなた」です。

えー!?自分!?ですよね。

もう少し詳しく説明しましょう。

あなたの指示の出し方が細かすぎるのです。

私が管理職をしていた時、10人の部下がいたのですが、その中のAさんは、 指示待ち型の人でした。

何か物事が決める度、「寺下さんはどうしますか?」と聞いてきて、その通りやります。 その通りやることはとても得意なのですが、どうやったらいいかを考えることが苦手です。

Aさんは相談と称して、私の意見を聞きにきて、場合によっては、「寺下さんはどうしますか?」 にとどまらず、最終的には、「寺下さんがやってください」みたいになります ^^;

ある時、部下のAさんは、ある企画を立てることになりました。

当然、いつもの如く、相談がありますと私は呼ばれ、予想通り「この企画どうやって進めたらいいですか?」と聞いてきます。

いつもの私なら、あーして、こーしてと指示してしまう所ですが、そろそろ指示待ち型から脱却して欲しいと思い、「自分で考えて」としか言いませんでした。

その面談後、Aさんの私に対する態度が徐々に変わっていったのです。

周りの部下に、「寺下は、最近冷たい。他のSVには優しく対応していて、私には何もしてくれない。」などと言っているようなのです。

私に対するAさんの態度も以前とは全く違います。何だか冷たい・・・感じ。 更に、ちょっと攻撃的な感じで接してきたことも何度かありました。。。

こんな私の親心のような気持ちも知らずに、Aさんは、私の悪口を言いふらしている。

「おー神よ!恐れを知らないAさんに試練をお与えください。」と私が願ったのは言うまでもありません。

これまで、細かい指示ばかりをしてきたのに、急にしなくなったからでしょうね。 今まではすぐ答えが見つかったのに、目の前から答えがなくなり、自分で答えを考えなくてはならなくなったのです。

私は、それにもめげず、具体的なことは指示せず、相手に徹底的に考えさせたのです。

Aさん:「寺下さんは、◯◯について、どうしたらいいと思います?」

私:「Aさんは、どうしたらいいと思うの?」

とまさかの質問返しです。

そんなことが繰り返しあり、後日、企画のキックオフミーティングが開催されることになりました。

「寺下さんも是非、出席してアドバイス下さい。」と言われましたが、参加しませんでした。私がいると、自分で何も考えないからです。

結果、どうなったか?

自分で考え、企画の準備から企画の実施や、周りへの協力依頼まで一人でやりきったのです。 指示待ち型からの脱却した瞬間でした。

そして、指示待ち型の人を変えるもうひとつのポイントがありました。

それは、「相手が実現したい夢を一緒に考える」ことです。

人は、何かしら夢を持っています。

例えば、課長になりたいとか、部長になりたいなど、夢を口に出して言わないものの、実は持っています。Aさんの夢は、マネージャーになることでした。 そんなAさんに私は、面談ではっきり2つのことを言いました。

その2つのこととは・・・

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