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チリ・ペルー・アルゼンチンのオタク文化って、どんな感じ?

チリの経済が支える南米のオタク市場

チリは南米の中でも比較的経済が安定しており、1人当たりGDPが約3万米ドルという高水準を誇ります。これにより、消費者はアニメやゲームに対して十分な購買力を持っており、日本のコンテンツへの支出も増えています。

ペルーやアルゼンチンといった他の南米諸国と比較しても、チリは経済が安定しており、インターネット環境も整っています。このことが、オンラインでのアニメ視聴やゲームプレイをより便利にし、消費活動を後押ししています。


経済規模(2023年)

  • チリ:

    • GDP(名目):約3,480億米ドル

    • 人口:約1,950万人

    • インターネット普及率:95%以上

    • 購買力平価(PPP)GDP:約3万米ドル(1人当たり)

    • チリは南米の中で経済的に比較的安定しており、サブスクリプション型サービス(Netflix, Crunchyrollなど)の普及率が高く、消費者の購買力も高め。

  • ペルー:

    • GDP(名目):約2,180億米ドル

    • 人口:約3,400万人

    • インターネット普及率:70%前後

    • 購買力平価(PPP)GDP:約1万5,000米ドル(1人当たり)

    • ペルーはインフレが高く、経済的に不安定な面もあります。そのため、低価格のサブスクリプションサービスや無料ストリーミングサービスへの依存度が高いのも特徴。

  • アルゼンチン:

    • GDP(名目):約5,300億米ドル

    • 人口:約4,500万人

    • インターネット普及率:80%前後

    • 購買力平価(PPP)GDP:約1万2,000米ドル(1人当たり)

    • アルゼンチンは長期的な経済危機とインフレが続いており、消費者の購買力が低い状況。高いインフレと通貨の不安定性が消費行動に大きな影響あり。

日本のアニメ、ゲーム、映像コンテンツの消費額

日本のアニメやゲーム、映像コンテンツの消費額は、各国の経済規模や購買力に基づいての予測を引っ張ってみました。

  1. チリ:

    • チリの市場は中流階級が多く、購買力が高いことから、特にオンラインの定額コンテンツ(NetflixやCrunchyrollなど)の利用が拡大しています。アニメやゲーム、映像の消費額は年々増加しており、2024年には約4.5〜5億米ドル程度に達する可能性があるという分析が出ています。

    • チリでは、アニメやゲームの消費額が全体のエンターテインメント消費に占める割合は高く、特に若年層に人気のジャンルです。

  2. ペルー:

    • ペルーは経済が成長しているものの、購買力がチリに比べて低いため、サブスクリプション型サービスの消費額は相対的に小さく、2024年の予測消費額は約2億米ドル程度。

    • ペルーの消費者は、価格を重視しており、無料で視聴できるコンテンツや低価格なプランの利用が多いため、アニメ消費は一定程度にとどまると予測。

  3. アルゼンチン:

    • アルゼンチンはインフレの影響で購買力が低いため、アニメやゲームの消費は制限される傾向。

    • 予測される消費額は、2024年には1億5,000万米ドル程度となる見込み。

    • 高いインフレと通貨の不安定性が影響して、アルゼンチンではサブスクリプションサービスの契約者数は少なく、消費は無料コンテンツに偏りがち。

チリのオタク文化は急速に成長

アニメやゲーム、マンガなど、日本のオタク文化は世界中で愛されていますが、特に南米ではその熱気がますます高まっています。チリもその一つ。近年、チリのオタク文化は急速に成長しており、アニメやゲームを楽しむ人々が増えてきています。今回は、チリにおけるオタクコンテンツの人気の理由と、それを支える経済的な背景を紹介します。

ストリーミングサービスがアニメのアクセスを簡単に!

チリではNetflixやCrunchyrollなどの定額制ストリーミングサービスが大人気。特に、アニメをはじめとする日本のコンテンツに触れる機会が増えたことで、アニメファンが増加しています。チリのインターネット普及率は非常に高く、95%以上。これによって、オンラインで簡単にアニメやゲームを楽しむことができる環境が整っています。

これらのサービスにより、アニメやゲームにかけるお金も増えており、特に若者を中心に、最新のエピソードを楽しんだり、独占配信の作品を追ったりすることができる点が魅力になっています。

Anime Expo Santiago— 大規模イベントがチリのオタク文化を盛り上げる!

チリでは「Anime Expo Santiago」という大きなオタクイベントも開催されています。このイベントは、アニメ、マンガ、ゲーム、コスプレなど、オタク文化のさまざまな要素を一堂に楽しむことができる絶好の機会。毎年、多くのファンが集まり、新しい出会いや体験を楽しんでいます。

ただのアニメの展示会ではなく、地域経済にも大きな影響を与えるこのイベント。参加者は、グッズを購入したり、飲食したり、時には旅行までして参加するため、イベントに関連した経済活動が活発です。また地元メディアも力を入れて取材の為に訪れます。
最近は
このような盛り上がりが、チリのオタク市場の成長を後押ししているんですね。

ゲーム市場も大きく成長中

ゲームはアニメと並んでチリで非常に人気のあるコンテンツです。特に、PlayStationやNintendo Switchなどの日本製ゲーム機は、チリの家庭にも多く普及しており、ゲームを楽しむ家族世帯も多いです。
日本のゲームはストーリー性やグラフィックの美しさが評価され、幅広い年齢層に支持されています。
また、近年では中国のアプリゲームなども人気を集めています。

さらに、eスポーツやオンラインゲームの人気も高まり、ゲーム関連の市場がますます活況を呈しています。これらのコンテンツは、チリの若者たちにとって日常的なエンターテインメントの一部となっており、消費額も増えていくでしょう。

今後のチリのオタク市場に期待!

チリのオタク文化は今後もさらに成長することが予想されます。
定額制サービスの普及に伴って、アニメやゲームの消費額は増加し、イベントもさらに盛り上がっていくでしょう。安定した経済環境と高い購買力が、今後の市場拡大を支える要因となります。

これからも、チリでのオタク市場の発展に注目が集まる中、南米における日本のアニメやゲーム、映像コンテンツの需要はますます増えていくと思われます。

引き続き、注目していきたい地域です!

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