上野俊治です。プロデューサーに必要な「3つの力」残り2つとは、これ。
プロデューサーに必要な3つの力。その1つは、「言葉の力」。
(2023.3.23に配信しました。)
THE言葉パワー →『プロデューサー型』に変更してから年商がプラス1億円になり大成功した事例
前回、詳しくは解説しませんでしたが、
あのソフトバンクの孫正義さんも、「言葉の力」だけで
ソフトバンク創業の際の軍資金1億6000万円を手にしています。
孫さんが、カリフォルニア大学の学生だったときに
発明した『音声つき自動翻訳機』の特許を
シャープに1億6000万円で買い取ってもらい
その後、ソフトバンクを創業する軍資金にしたんです。
孫さんは、なぜ、そんなことをしたのか?というと、
”アルバイトなんかをやって軍資金を貯めようなんて考えていたら
自分の時間はなくなるし、あまりにも時間がかかりすぎる”
と考えたからです。
●
で・・・・・・
実は、孫正義さんが発明し,,シャープに売った「音声つき自動翻訳機」は、
実は、孫正義さんが作ってはいません。(爆)
なんと!自分が通うカリフォルニア大学の
教授を口説いて、作ってもらってるんですよね。
「1000万円払います!なので、作ってください!」と。
すると、「きみ、1000万円なんて持ってるのか?」と、教授。
「持ってません。なので特許が売れたら払います。 僕が売ってきます。 もし売れなかったら、先生はタダ働きです!」と孫青年。
「はっはっはっはっはっはっはっ! きみは、面白いやつだな。
よし、わかったよ。つくってあげよう」by教授・・・
という具合で、孫さんは教授に作ってもらった試作機を持って、
シャープへ営業へいき1億6000万円を手にして、
教授にも約束通り1000万円払ったのです。
当時の大学の初任給が114,500円なので孫青年が手にした
1億6000万円って今で換算すると、3億円以上になりますね。
かなり、短縮して書きましたが、孫さんは、何も持っていないゼロの状態から「言葉の力」で、切り拓いているんですよ。
そして、この話が、次にでてくる話につながるんです。
↓
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プロデューサーに必要な3つの力残り2つとは何か?
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それは、
・「コンセプト」を生み出す力
・広めるための「仕掛け」をつくれる力
この2つです。
とくに、プロデューサーに必要な3つの力のうちその中でも
【最も必要なもの】を1つだけあげろ!と言われたら、僕は、
『コンセプトを生み出す力』
と答えます。
なぜかというと、
「こんな世界を実現させたい。 そのために、こんな商品をつくるぞ」
という、そもそものコンセプトがなければ、さきほど書いた
「言葉の力」があっても言葉で伝える「中身」が用意できないからです。
共感者や協力者も現れません。
また、今の時代は、
1つの同じ事業や商品が永久につづく、ということもありえません。
なぜなら、環境はどんどん変化していくからです。
ハードウェアなどの環境、
ソフトウェアなどの環境、
インフラなどの環境、
それから、人々の心の状態という環境、・・・etc
と、一口に「環境」といってもさまざまなものが存在します。
環境が変われば、需要も変化します。
そういう環境の変化に柔軟に対応して、
さらに新しい「次」を作っていけなければ企業は、
死滅すると僕は思っています。
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ちょっと話がそれますが、惜しまれつつ解散したジャニーズのSMAP。
SMAPは、ジャニーズの歴史の中でも、
最も長く存続したグループだったのは多くの人がご存じでしょう。
では、SMAPは、なぜ、あんなに長く続いたのか知ってますか?
その最も大きな理由は、SMAPを長年マネージメントしてきた
女性マネージャー飯島三智さんがいたからです。
事実上、SMAPのプロデューサーですね。
飯島さんは、アイドル業界におけるイノベーターでした。
アイドルとしての認知度が最高潮に達すると、普通は、
その後、減衰が始まります。(つまり、飽きられるということですね)
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しかし、SMAPは、その減衰が始まる前に、
・アイドルなのに、お笑い番組をやらせたり
(これまでのジャニーズの方針ではありえなかったのです)
・司会をやらせたり
・しゃべりを追求させたり(中居くん)
「SMAP」という商品に、
次から次へと、「新たな価値」をつくりだしていった
のが飯島さんだったのです。
40代になるまでアイドルを継続させるなんて
それまでのアイドル業界の常識では考えられなかったことですよ。
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そんなわけで、
「常に”次をつくりだせる”コンセプト能力」
これが【プロデューサーに最も重要な能力】だと僕は、考えています。
いや、プロデューサーだけじゃなくて起業家には
必ず必要なスキルだと思います。
「観察し、感じ、気づき、 そこから着想を得て、何かを思いつく」
これだけは、いくらAI(人工知能)が発達しても、
まだまだ、生身の人間にしかできない能力なんですよ。
とくに、観察したり、感じたりすることができるのは、
有機体である人間にしかできないでしょう。
AI(人工知能)の弱点は、『有機的な肉体を持っていないこと』ですからね。
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そして、3つめの
『広めるための「仕掛け」をつくれる力』。
いくらすばらしいものを生み出してもそれが広まらなければ
”生み出さなかったのと同じ”ですからね。
で、僕が考える「仕掛け」のイメージとはなにか?
というと、「ビリヤード」です。
Aの玉を打つとBの玉に当たり,Bの玉が、Cの玉に当たり、
Cの玉が、D・E・F・Gの玉に同時に当たる。
そんなイメージです。
ちなみに、僕は、リアルとネットを,ビリヤードのように絡み合わせる手法を
とることが多いです。
キーマンを巻き込んでいったり、
インフルエンスメディアを動かしたりと。
そして、それをネットに戻したりと。
多くのライバルは、
ネットしか知らないことが多いですから
その裏をかくわけです。
ネットが2Dの世界だとすると、僕は、3D、または、4Dの思考で
考えてやってきました。
”ライバルができないこと”
”ライバルが思いつかなかったこと”
をやらなければ勝てませんよ。
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で、実は、この「仕掛け」の部分で、これまで解説してきた
・コンセプトを生み出す力
・言葉の力
が、真の威力を発揮してきます。
仕掛けをつくるときには、多くの場合、
「キーマンを口説く、巻き込む」
というシーンが多く出て来ます。
●
先ほどでてきた孫正義青年がシャープに「音声つき自動翻訳機」の特許を売ったときも、最初は、窓口の担当者が出てきたらしいのですが、軽くあしらわれます。
そこで、孫正義青年は、
「決裁権を持つキーマンと直接、話をしなければダメだ」と気づいて、
なんと!公衆電話ボックスから、特許を扱う弁理士協会に電話して、
シャープの電卓事業担当の弁理士の連絡先を聞き、
その弁理士にお願いをして、シャープのキーマンである佐々木正専務を
紹介してもらうことに成功します。
そして、専務の前で、試作機を見せて驚かせ、
専務をひきこむ言葉の力で、見事、契約にこぎつけたんです。
この孫青年の思考と行動も、「仕掛け」の考え方の1つです。
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で、ここで、忘れてはいけないことがあります。
孫青年が契約を成功させることができたのは、仕掛ける前の前提条件として
1.専務を驚かせた『音声機能つき自動翻訳機』という
「斬新なコンセプト」の商品(試作機)があったこと。
そして、
2.専務をひきこむ「言葉の力」があったこと
です。
どちらかが欠けていたら、実現しなかったと思います。
斬新なアイデア、そして、孫青年の熱弁に対して、佐々木正専務は、
「日本のソフト業界の将来のためにもこうした人材は貴重だ」
と契約を決めたそうです。
この瞬間に、孫さんの人生のステージは大きく切り替わったわけです。
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ここまで読んでいただいて、
「あっーーー!」っと、気づいた人もいるかもしれません。
そうなんです。
1.コンセプトを生み出す力
2.言葉の力
3.広めるための仕掛けをつくれる力
この3つは、決して、バラバラに存在するのではなく、
美しい1本の背骨のように、つながっているんです。
(1)
時代が求めている、そして
人々の心に深く刺さるコンセプトがあってはじめて、
↓
(2)
それを伝える「言葉」が生まれる。
↓
(3)
そして、その「言葉」を介して、
さまざまな「仕掛け」が動き始める。
1つに、つながっているんです。
少なくとも、僕の頭の中では、いつも
こういう構造になっています。
自分は、これといった強みや専門的な知識や付加価値を持っていないが、
『プロデューサー型』でやっていきたい!
と思う人は、ぜひ、
1.コンセプトを生み出す力
2.言葉の力
3.広めるための仕掛けをつくれる力
この3つを今のうちから磨いておくといいです。
最後のまで読んで頂きありがとうございます。
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