採用の失敗は教育では取り返すことが出来ない
オフィスを借りている管理会社から電話。
弊社が借りているオフィスはワンフロア管理会社が一括で借り、そこを個室に区切って転貸している形態。
「オフィスの使用状況など5分程度聞かせていただきたいので面談させてもらっていいですか?」
5分程度ならばという事で担当の若い女性と面談。
メンバーが少しずつ増えてきたので少し手狭になって来た部屋。
大きな部屋が空いたら紹介して欲しい旨を伝える。
「その他何かご要望ありますか?」
「そうですねー、エアコンはうちのメンバー困っていますかね」
エアコンが5室に1機、共同なので、他個室の方が温度を下げると自室も下がる。
また、メンバーが座っている場所がエアコン直下なので温度を下げられるとモロに影響を受ける。
この夏は寒すぎてエアコンの温度を上げに行くと20度に設定してあった時もあり、25度にあげると10分後また20度になるという他室の方とモグラたたきをすることも多々あった。
「よくそのようなお声をいただきます。しかしなかなか改善は難しいのでアナログにはなりますが、エアコンの風が出る所に下敷きのようなもので風向きをかえるなど工夫していただくのが良いかもしれません」
まあ、仕方ない良いね。各自で工夫するしかないね。
「その他ご要望ありますか?」
「んータバコのポイ捨てですかね」
オフィスを出た階段の場所では喫煙は可能となっており、喫煙者の私にとっては大変重宝している。
しかし、タバコのポイ捨てが目立つ。
私は絶対ポイ捨てはしない。
当たり前である。
ほとんどの人はしないだろう。
「そんなに捨ててあるんですか?」
「結構ありますよ、一緒に見に行きましょう」
管理会社の女性を階段へ。
「こんなにあるんですね」
「そうですね、よく見てみると2種類くらいなので2名だと思います。私もポイ捨て見つけたら逮捕しておきますね笑」
一回、管理会社の方が掃除してくれたのかキレイになった時があった。
すると数日キレイなままだった。
その数日後、2,3本また捨ててあった。
それからはどんどん増えていった。
キレイな時に捨てた1人はどんな場所でもポイ捨てをするのだろう。
しかし、その後「あっ、ここタバコ捨てても良さそうだ」と思って追随した数名がいる。
どんな組織も愚痴や人の悪口をいう人がいる。
そして、その悪口に乗っかかる人がいる。
最初の1人は教育では治せない。採用の段階で見極めるしかない。
昔、クライアントだった内科医が言っていた。
「がんは早期発見早期摘出、そうしないと周りがどんどん悪くなる」
組織も強力な1人の些細な行動が良くも悪くも周りに影響を与える。
採用の失敗は教育では取り返すことが出来ないのである。
私はタバコのポイ捨てをしている最初の1人とエアコンを20度まで下げる人は同一人物であると推測している。
エアコンを下げる人をまず捕まえて、その後、その人がタバコを吸う際にこっそり着いて行こうと思っている。