経営セミナー受講記⑫~感謝を行動する~
1年間、毎月1回通っていた経営セミナーが昨日終了した。
このセミナー10回目までは通常講義だが、11回目、12回目はガラッと様相が変わる。
11回目は自己分析の発表、そして昨日がそれを踏まえての事業戦略の発表。
今までの講義は正直30分程度テキストをチラチラ見ておく程度の予習。
しかし11回目は自分を深く知るという事でこのセミナーを卒業した方から抜粋された他社の経営者及び幹部が受講者1人1人に伴走する。
私の場合、初回の面談3時間、それから自分での分析5時間程度、再度面談2時間、修正5時間、おおよそ15時間くらいは予習で費やしたのではないか。
いや、これは実働だけだ。
自分と向き合うというのは本当に難しいもの、モヤモヤ考えていた時間となるとこの倍くらいはあるのではないか。
そして昨日が事業戦略の発表。
自分を知ったうえでどんな行動を起こしていくのか。
受講者には様々なレイヤーがいる。
私のような経営者もいれば次期経営者という方や部長という方もいる。
また、リーダークラスの一般社員もいる。
再びそれぞれ伴走者が着き、その受講者にあった指導をしてくださる。
私の場合は経営者なので厳しめにツッコんでください、と言ったら本当に厳しくツッコんでくださり、たぶん20時間くらいはこの1ヶ月使ったのではないかと思う。
この伴走者は答えを言ってくれるのではない。
業界も全く違う。
私の思考の偏りや思い込み、抜け漏れなど幅を広げてくれる伴走である。
そのおかげで整理整頓が出来た。
その前日の事。
「講師に何かプレゼントしない?」
皆が発表の準備で忙しくしている中、1人の受講者がグループLINEに投稿してきた。
この受講者は女性で我々のチームのムードメーカー的存在。
20名の受講者。
LINEでそれぞれ反応する。
「いいねー何を渡そうね」と提案までするのが2名。
「いいねーやろう」と反応するのが6名。
無反応が12名、そんな感じである。
こういう場合、皆やったらいいよね、と思っていても、言い出すと自分が中心になって進めないといけないので言い出さない、誰かがやるのを手伝うくらいならばいいよ、という人がほとんどである。
この女性は
「じゃあ私アルバム買ってくるね、それぞれいい写真があったら送ってー」
と呼びかけた。
写真はあったな、送ろうかな、何名かから写真が送られてくる。
「OK、明日までにプリントしてまとめるねー」
この女性は自分が講師に感謝を伝えたい、でも皆で学んできたのだ、皆で渡したい、という思考だろう。
感謝をカタチにするという意味では、花束を買ってくる、この選択もあっただろう。
でもそれでは感謝をカタチにするプロセスに他の受講者が絡まないのだ。
アルバムを買ってくる、まとめる、この作業が手間。
だが、写真を送るくらいはそんなに手間は無い。
しかし写真を送った、ということでも「関わった」ということになる。
1と10よりも0と1の差は大きい。
このようなことを戦略的に考えていたのか、本能的な判断なのか、おそらく後者だがなかなか行動できる人はいないのではないかな。
100人いて、10人思ったとしてその中で行動するのは1人、つまり100人に1人の行動なのではないかな。
10人思った人も結局99分の1でしかなく、行動した1人と99人の差なのである。
ということで続きは後日。
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