子供たちは興味があるが、私は全く興味のないスマホゲーム
娘と息子に昔使っていたスマホを渡し、家のWi-Fiに繋いで家の中でだけそれぞれゲームができるようにしている。
ゲームは1人5個まで。やりたいゲームが出てきたら指紋認証があるので私の承認が必要。
娘は女の子らしく、アバターを着せ替えなどして遊ぶアプリが好き、息子はアクション?っぽいのが好き。
子供たちがDLしてと言ってきても基本的には何をDLするかには興味はなく、5個というルールを守れているかをチェック、その為「1個消した?」という確認しかしていない。
子供たちが
「パパ、ゲーム見て」
や
「パパ、一回やってみて」
というが、チラ見をし「凄い上手だね」と在り来たりの相槌を打つ程度。
いつも通り、息子が私にお願いしてきた。
「このゲームやりたい」
ダダサバイバーというゲーム。
いつも通り承認する。
たまたま普段とは違う質問をする。
「何でこのゲームをやりたいの?」
「youtubeでやってて面白そうだった」
「そうなんだ」
反射的に出た程度の返答の私。
しばらくすると娘が息子がゲームもやっているのを見て私にお願いしてきた。
「私もダダサバイバーやりたい」
承認する私。
少しすると、先行してやっている息子が娘に教えながらやるようになる。
どんなゲームなんだ?
私も少し気になる。
「パパやってみる?」
1回やってみる。
なんて表現すればいいのか分からないが、プレイヤーを動かし、湧き出すゾンビを倒すゲーム。
単純だがなかなかレトロで面白い。
「パパ、あそこはあーしないとダメ」
息子から指導が入る。
普段1回やって終わりだが、悔しくなってきた私。
「もう1回やらせて!」
「いや1回僕がやっているのを見ていて」
素直に指示に従う私。
確かに私とは違い上手い。
「このアイテムを選んだ方がいい、このアイテムはこういう効果があって‥」
自分が経験したことを事細かに説明してくれる息子。
言語が全然分からないが一生懸命私に伝えようとしている。
というよりも俺こんなに出来るんだよ、という自慢にも聞こえる。
私と娘で息子のプレイを見る。
「あー惜しい」
3人の声が揃う。最後ボス戦で負けてしまった。
再び挑戦する息子、自分のスマホで始める娘。
2人のプレイを見守る私。
「パパ、どっちのアイテムを取ればいいの?」
「えっ、まあこっちでいいんじゃない?」
プレイ中の息子に変わり、先ほどの息子のレクチャーを基に何となく娘にアドバイスする私。
「あー負けちゃった、パパもやる?」
「やるやる」
やりたくなってきた。
先ほどよりも前に進んだが息子のようにはいかない。
でも娘よりはいいスコアを取ることが出来た。
娘と息子が並んでゲームをする。
その横で私のスマホにもDLしたダダサバイバー。
3人並んでダダサバイバー。
息子が言う。
「パパ、そこはダメだって。僕がやっているのを見てよ」
「パパ、僕は3ステージまで来たからアイテムが違うんだよ」
息子が私にいつも以上にゲームのことを話す。
相手の興味があることを一緒に取り組んでみる。
相手の行動は変わる。
「(知らないけど)凄いね」と伝えても話をしようと思わない。
相手の興味があることを一緒に行い、その出来事を一緒に感じる。
こうやって相手は心開いていくのだなと思う。
相手が辛いと思っている時も同様。
一緒に悩む、一緒に考える。
聴くだけでなく、その現場を確認する。
今日は台風。
家から出られない。
さあ、子供達よ、ダダサバイバーだ!
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