落語を聴くと売上アップ!? ECサイト商品ページの話
このタイトルをご覧になって、落語聞くだけで売上アップしたら苦労はないよ!と思った方がほとんどだと思います。
でもこれ、実は本当なのです。特に師匠と呼ばれる有名な落語家さんの演じる落語にはECサイトの商品ページに必要な要素が詰まっているのです。
落語は主に以下のように構成されています。
1. お客様の耳を傾けさせるツカミ
2. 物語へと引き込むマクラ
3. 物語の盛り上がりヤマ
4. 最終的なオチへとつなげるサゲ
5. 物語のオチ
これって実は商品ページの構成要素と同じなのです。
上の5項目をECサイトの商品ページに置き換えると以下のようになります。
1. ページに訪れたお客様に詳しく見てみようと思わせる
キャッチイメージorキャッチコピー(ツカミ)
2. 詳しく見てようと思っていただける導入部分(マクラ)
3. お客様の購買意欲をそそる盛り上げ部分(ヤマ)
4. 安心してご購入頂けるように梱包状態、ギフト対応情報(サゲ)
5. 最終的に購買ボタンをクリックしていただける特典、割引情報、送料無料などのアピールポイント(オチ)
このような流れで商品ページを構成する事によって、購買転換率を向上させる事が出来ます。
では、具体的に男女問わず購買対象となる食品例えて商品ページ構成を解説してきます。
1. 「キャッチコピーとキャッチイメージ」(ツカミ)
食品の場合はまず「美味しそう」と思ってもらわないといけませんので、ここでは美味しそうな画像を使います。
産地等にアピール情報がある場合はキャッチコピーにそれを記述します。
食品の場合ですと「美味しそう」と直感的に感じる写真や有利に働く産地等の情報
例
キャッチコピー「最高級松阪牛霜降り500g」
使用画像 綺麗な霜降りのアップ画像や鉄板で焼いてる画像
2. 商品の産地などに関するバックグラウンド(マクラ)
一般的な産地などのバックグラウンドや、商品についてのバックグラウンドなど興味を持っていただけるような情報として掲載します。
例
松阪が肉の産地として全国に認知されるに至った背景など
3. 商品へのこだわり、調理例、レシピなどの商品PR情報(ヤマ)
実はここで大まかに、男性向け情報と女性向け情報により必要な情報が異なります。
あくまで傾向としてですが、男性はこだわりや製品の成り立ち等に価値を感じ、女性は製品を利用するシーン(食卓に提供した時の相手の喜ぶ顔やプレゼントをした時の相手の喜ぶ顔、自分で調理しているシーン、自分の食べた時の美味しいと感じている姿)に価値を感じる傾向にあります。
例
男性向け情報
どのように手間暇掛けて牛が育てられ、食肉として出荷されているかの情報、職人気質なこだわりなど
女性向け情報
調理例、盛り付け例、調理レシピ、◯◯向けという利用シーン情報
4. 梱包状態などの画像、ギフト対応の有無(サゲ)
ECサイトでは商品を手にとって見ることが出来ませんし、手元に届くのは店頭受け取りサービスを行っている場合を除いては配送によりお客様の手元に届くことになりますので、梱包状態をお伝えする事はお客様の安心につながります。
また、ギフトとして贈る場合も多いので、熨斗やギフト梱包対応の有無、手提げ袋などの有無などギフト情報をはっきりと掲載する事も重要です。
ギフト対応していない場合はその事を明記する事により無用なクレームを防ぐ事も出来ますので、ギフト非対応な場合は非対応である事を明記する事をお勧めします。
5. 送料無料、ポイントアップ、割引情報、限定情報など
送料無料、期間限定や商品限定でのポイントアップ、通常価格より割り引いている場合は割引情報、期間限定商品であればそうした限定情報など、購買にプラス材料となる要素はもれなく記載します。
こうした情報がない場合でも一言「店長オススメの商品です。ぜひお召し上がりください」などと添えるだけでかなりの効果があります。
このように1ページの中で物語を作ってカゴまで導く事で購買転換率を向上させる事ができます。
そしてもう一つ、ECサイトの商品ページに大事な要素が落語には隠されています。
それは「間」です。
落語はその多くが「古典」と呼ばれ、古くから語り継がれている物語です。
つまりほとんどのお話は何度も聞いたことのある話であり、ツカミなど演者によって少しアレンジを加える部分はあるものの、基本的には決まった話です。
ツカミ>マクラ>ヤマ>サゲ>オチ
この流れ通りにお話を進めていけば誰が話しても同じ結果に導くことができるはずですが、歴代落語家さんには「名人」と呼ばれる方々がいらっしゃり、「師匠」と呼ばれる方とそのお弟子さんとの間には明確な差があります。
ではその差とは何でしょうか?
それこそが「間」なのです。
つまり商品ページに置き換えると、各情報ブロックの「間(あいだ)」
商品説明文の「行間」を見直す事で、驚くほど見やすいページに変化します。
「見やすい」という事は「お客様に情報が伝わりやすい」という事であり
情報が伝わりやすいという事は「魅力が伝わりやすい」という事になります。
ECサイト運営をされていて購買転換率が上がらないとお悩みの方は以上の点を見直してみてはいかがでしょうか。
お後がよろしいようで。
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