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防災ピクニックバスツアー in三木


プログラム開催について

留学生等外国人居住者と日本人学生が一緒に学び、地震や災害に関する知識を、体験を通して身に着け、備えの意識を高めることをねらいとして開催しました。
より多くの方が参加し、交流を深めながら、防災を学べるイベントとなるよう、神戸国際コミュニティセンター(KICC)、留学生との交流や防災の啓蒙活動を行っている関西学院大学の国際交流サークルClub Geordieと準備を進めました。

プログラム内容と詳細

イベント開催場所である広域防災センターまで、バスで向かいました。
バスの中では、Club Geordieが準備をしたゲームで全員が楽しみ、交流を深めました。

Kahootのサイトを使い、災害に関する内容や日本文化に関連した内容を入れたクイズで楽しみながらバスで向かいました。


到着後のランチタイムでは、自己紹介を行ったり、大学生活や母国の料理の話をしたり

第1部:防災セミナー・体験ガイダンス

初めに兵庫県広域防災センターについて、災害時は防災拠点として機能すること、平常時には消防職員や消防団員等の育成の場であること等説明がありました。
過去、日本で起こった地震や、地震発生後の二次災害について説明があり、日本は、世界と比較しても極めて災害の起こりやすい場所に位置しており、そのため、日本で生活するにあたり、日頃から災害に対する知識を身に着け、備えておく必要があることが説明されました。

参加者全員がしっかりと内容を理解できるように、英語と日本語の両方で説明

第2部:体験型学習・訓練 等

参加者は日本語ガイドチーム、英語ガイドチームの2つのチームに分かれて参加しました。
日本語に挑戦してみたい留学生は、日本語ガイドチームに参加しました。
英語に挑戦してみたい日本人学生には、英語ガイドチームに参加しました。

【煙避難体験】


ガイドより、「火災で建物が燃えている状況では、低姿勢になり、ハンカチで鼻と口を押え煙の空気を吸わないようにして避難しましょう」と説明がありました。説明後、火災で燃えている建物を再現した室内に入りました。高温で煙が漂う真っ暗な室内は、迷路のようになっており、参加者は恐怖感を感じたようでした。

初めて説明を聞く留学生も多く、緊張した様子で興味深そうに、真剣に説明を聞いていました。

【消火器体験】

目の前で炎が燃え上がっている状況を想定し、消火器体験をしました。

日頃消火器を見た事はあっても、使い方を知らず、初めて体験する参加者が多く、楽しそうに体験していました。

【起震車乗車体験】

これまで日本で発生した、阪神淡路大震災、東日本大震災、関東大震災、熊本大地震等地震の揺れの違いを選び、参加者は揺れを体感し、それぞれの地震の揺れの違いを比較して、その規模を体験しました。
地震を経験したことのない留学生にとっては、実際の地震の恐ろしさや雰囲気を体験し学べる時間になったと感じました。


乗車する前は、アトラクション気分で乗車する様子も見られたが、揺れ始めると、その激しさに強張った表情が見られました。

第3部:レクリエーション 異文化交流会

防災について学んだ後には、Club Geordie主催の防災をテーマにしたレクリエーションを楽しみました。1グループ5人~6人の7グループに分かれ、ジェスチャーゲームと借り人競争など、グループ対抗で点を競い合い、大いに盛り上がりました。
防災・減災と国際交流を上手く融合させたレクリエーションゲームでした。

借り人競争では、「災害時に役立つもの」や「災害が起きた際に取るべき行動」に関する問題が出され、答えが書かれた用紙を持っているスタッフメンバーを探し、連れてくるというルールで遊んびました。

参加者の感想

「日本で実際に起きた地震について知り、体験できてよかった」「体験型活動を通して、災害の怖さについて身をもって体験できた」という感想を頂きました。
また、「消火器のタイプを家で確認してみたい」「非常食や備蓄品を用意しておきたい」等の感想も聞かれ、参加者の日常生活における防災に対する意識も高まりました。

関西学院大学の国際交流サークルClub Geordieに、今回のイベントを協力頂いたことで、学生主体の防災イベントなり更に意義のあるイベントを開催できました。

留学生と日本人が同じ空間で体験と交流を深めながら、日本で安全に留学生活を送るための防災の知識を提供し、それらを学生が中心に企画、運営することができました。

最後に

今後も関係各所を繋ぐことで、留学生が日本滞在中に、日本人との交流を深め、安心安全に彼らのコミュニティーが広がるような取り組みを、このような活動に興味がある学生の支援をしながら実施したいです。