【地域で輝く学生 vol.10】神戸大学 ~コロナ禍を乗り越えた学生ボランティア活動とボラカフェ紹介~
神戸大学では学生のボランティア・社会貢献活動を「地域連携推進本部ボランティア支援部門」が支援しています。ボランティアに関心ある学生の活動スタートアップのサポート、ボランティア活動を受け入れる地域とのマッチングや、学生たちが主体的に取り組む多様なボランティア活動の状況把握、学生・団体との意見交換を行うとともに、地域や自治体、社会福祉協議会、NPOなどと連携を図りながら応援しています。
対面ボラカフェの再開!
ボランティアカフェは通称「ボラカフェ」と呼ばれ、ボランティアに取り組む学生同士の交流、情報交換の場で、2022年11月15日にはコロナ禍後に初めて対面でボラカフェを実施しました。
ボラカフェは参加団体の紹介と意見交換の2部スタイルで開催し、第1部では兵庫県内外で農業、災害、地域福祉、多世代交流、環境、まちづくりボランティアに取組む16団体が、PowerPointや団体資料を用いながらそれぞれの活動を紹介し、質疑応答も行いました。毎年、代表、学年メンバーが交代する学生団体の多くはLINEやGoogle DriveなどICT機能を使って写真・文書含む様々な情報を保存、それをメンバー間で共有し活動に活かす工夫をし、独自のパンフレットやプレゼンテーション資料を準備しています。
第2部ではそれぞれの団体の取組みについての質問や新しいメンバーの勧誘、代替わりへの準備、団体の抱える課題などについて活発な意見交換が行われました。その中でテーマになったのはコロナ禍での活動制限の影響と、それを乗り越えて地域の方々とボランティア活動を続けている実状です。
コロナ禍の学生ボランティア活動
2020年新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての活動制限は学生生活に影響をもたらしましたが、22年に制限が徐々に解かれたことで活動が戻ってきています。中でも、ニーズに沿って直接的な交流を実践するボランティア活動は、コロナ禍による受入れ地域への配慮から多くの団体が現地での活動を自粛してきました。オンライン活用も工夫しましたが、活動の性質上運用が難しい状況が続き、結果として、活動そのものが中断するのみならず、新しいメンバーへの声掛けや参加の機会を提供できないという状況に繋がってきたのです。
この度の対面でのボラカフェ開催は、「団体同士の交流と新しいメンバーへの声掛けが重要」との認識のもと、団体代表たちが取り組み実現しました。中心となって参加を呼び掛けた農業ボランティアサークル・AGLOC代表 小山芳輝さん(3年)は「コロナ禍で活動が中断したことで、再開後の活動継続のため代表としての活動期間を1年間延長している」と述べています。このようにコロナ前の2019年まで実践していた取り組みを復活させ、ノウハウをボランティアの現場で伝えるために、代表や前代表たちが自らの活動期間を延長して支えている団体は複数あります。
2年を超える活動の制限・自粛期間を乗り越えた学生、あるいは制限のある中で新たにボランティア活動を始めた学生が相互に情報を交換し、刺激しあったボラカフェは大切な機会となり、それを現すように、次回ボラカフェでの再会を約束して終了しました。
地域と連携した学生のボランティア支援
ボランティアは地域の方々との交流を通じて信頼関係を築き、ニーズを把握することが大切です。学生、大学がコロナ禍で培った経験を活かしながら、大学も地域へのアウトリーチへ積極的に取り組み、連携して学生ボランティア活動の展開に繋げていきます。
参考URLボランティアカフェ開催 2022
以上
寄稿:神戸大学 地域連携推進本部 ボランティア支援部門
問い合わせ先:〔事務〕神戸大学 研究推進部 連携推進課
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