地域連携プログラム「英語村」
開催概要
<日時>
第1回目 令和5年7月11日(火)10:30~12:30 異文化交流
フェスティバル
第2回目 令和5年7月11日(火)14:00~16:00 英語村
第3回目 令和5年8月 2日 (水)13:30~15:30 英語村オンライン
<開催方法>
7月11日 兵庫国際会館で対面開催
8月2日 Web会議システム(Zoom)・一部ハイブリッド形式
<対象>
中学生・高校生・大学・大学院生(留学生・日本人学生)他
<参加総数>
総数 173名
高校生17名、中学生97名、小学生10名、教職員13名
大学生32名(11カ国)など
<主催>
一般社団法人 大学コンソーシアムひょうご神戸
<後援>
神戸市教育委員会・兵庫県教育委員会
テーマ
文法や発音の間違いを恐れ、英語を話すことに消極的に感じてしまいがちな中高生を対象に、「間違えても大丈夫。伝えようとする気持ちが大切」ということをテーマに、留学生と中高生が異文化理解を楽しむ場としてイベントを実施しました。7月の対面開催では、留学生と中高生が交流しながら体験活動を通して異文化理解を深めることを目的に実施し、8月のオンライン開催では、気軽に楽しく対話しながら互いに自己表現し、他者理解を楽しむことを目的に実施しました。
第1回目:異文化交流フェスティバル
中学生53名が国際交流会館に集まりました。初めに、スタッフから自己紹介があり、「英語を間違えても大丈夫!恥ずかしがらず、沢山交流して世界を知ることを一緒に楽しみましょう」という明るい声掛けから交流会が始まりました。中学生は、インドネシア、ベトナム、ブラジル、コートジボワール、カメルーン、バングラデシュ、中国の7か国7チームに分かれて15分ずつ計7回交流しました。
各ブースには、6~7人の中高生が集まり、各国のプレゼンテーションを見たり、国旗の形や料理のクイズ等に参加したり、留学生が用意した各国のアクティビティーに参加したりしていました。
留学生が手作りした民族料理の匂いを嗅いだり、試食をしながら独特の香りやスパイスの味に驚き盛り上っていました。
民族衣装や帽子に興味をもった中学生が、留学生に頼んで試着をし、嬉しそうに写真を撮ってました。
民族楽器のアンクルンに触れて、音を出し、留学生に教えてもらいながら全員でドラえもんの主題歌の1フレーズを一緒に合わせて楽しそうに演奏してました。
どのチームでも中学生と留学生達はいきいきと交流し、対面でしか味わえないことを体験し、中学生の見せる素直な驚きや喜びの表情を見ながら留学生達もやりがいを感じているようでした。
2回目:英語村
午後の英語村では、中高生48名が参加し、中国、ベトナム、ブラジル、イスラエル、コートジボワール、バングラデシュの6カ国8チームに分かれて計7回交流しました。
参加者は、留学生達の見せる観光名所の写真をみて、初めて目にするイスラエルの文字や言葉に関心を示しいてたり、バングラデシュチームでは、バングラデシュ語で「こんにちは」「ありがとう」等の挨拶を留学生が教えて、新しくそうに、今知った言語で挨拶したりしてました。また、中高生が日本語の挨拶や「かわいい」「かっこいい」等の表現を留学生に教える姿も見られたれ、留学生と中高生の間で言語に捕われずに楽しそうにコミュニケーションする時間となりました。
最後に、全員で記念撮影をしました。その後も、中高生が、仲良くなった留学生の所に行き、一緒に写真を撮る姿が見られ、別れを惜しんでいる様子でした。
第3回目:英語村オンライン
英語村オンラインでは、ベトナム、コートジボワール&インドネシア、アメリカ、バングラデシュ、ブラジル、カナダの7か国6チームに分かれて、交流を行いました。オンラインなので、遠方に住む中高生も気軽に参加して頂けたと思います。
留学生から「間違いを恐れず、沢山会話して楽しい時間を過ごしましょう」と参加者に対して声掛けがあり、参加者は各国のブレイクアウトルームに分かれて計5回交流を行いました。
中高生は、バングラデシュでは、一年間に6つの季節があることを知って驚きの表情を見せたり、ベトナムの民族衣装や伝統舞踊の動画を見ながらその美しさや独特の世界観に浸っていました。
フリートークの時間では、留学生が中高生の好きな食べ物や趣味等について尋ね、中高生が答えていました。
最初は、緊張からか、なかなか言葉が出てこない様子でしたが、留学生の笑顔や優しく話しかける姿に、徐々に表情が解れて、リラックスして会話する姿が見られました。中高生は自分達の好きなものについて一生懸命考えながら伝えようとしており、留学生との共通点を見つけて喜んでいる様子でした。
最後に
参加した中高生のアンケートでは、国際理解が「とても深まった」「深まった」が100%と満足度の高い結果となりました。
「留学生達と交流して知らなかった国のことを沢山知れた。実際に訪れて目で見たくなった」「留学生達が皆優しくて、伝えたいことを温かく聞いてもらえて嬉しかった」「料理やお菓子を口にしたり、楽器や民族衣装に触れて、遠い外国のことを身近に感じられた」と言う感想が聞かれました。
留学生からは、「日本の中高生に自国の文化を伝えられたのは貴重な機会であり、中高生が積極的に質問したり、楽しむ姿を見られて嬉しかった」という感想が聞かれました。留学生が思考を凝らして準備をし、当日は司会もしながらスタッフ主体で互いに協力しながらイベントを作り上げることができました。
また、「今後の国際交流イベントも是非参加したい」「また対面で留学生と会って交流したい」と意気込む中高生の声も聞かれ、地域でのコンソの国際交流拠点事業の認知度向上に繋がりました。
今後も、対面とオンライン双方の利点を活かしつつ、留学生と日本人が異文化に触れ合うことを楽しみ、他者理解を深め、視野を広げらえる機会を引き続き提供していきたいと思います。