グラフィクファシリテーションを学ぶ(プロコースDAY6)
本noteの趣旨について
初めまして、こんにちは、たまちゃんと申します。現在グラフィックファシリテーションのプロフェッショナルになるために、修行中です!本noteは、自己内省のために日々の気づきを書き留めています。また、プロになるまでの過程を記録していくことで「自分もプロを目指したい、だけど大丈夫かなぁ」と不安に思う方の参考になればと考えています。今回はグラフィックファシリテーションについて大きな学びを記載して行きます。
場を反映させていくこと
グラフィックファシリテーションは、“場を感じ取る”ことが重要です。その場を感じ取り、描かれるべきものを抽出し、場へ反映していきます。が、これが相当に難しい!なぜなら、ファシリテーターは場を感じ取るために、日頃から意識的に自分を整えることが大切だからです。これは、僕の例ですが、僕は、「他人の評価に左右される」と、「自分を責める」という2つの傾向を持っています。だから、例えば、自分よりベテランのファシリテーターと同じ場に立つと意識の一段下で他人の評価に気を取られてしまうことが起きます。そうなると、場と自分の間にノイズが立ち、話している内容を落としたり、その場で変化し続けている雰囲気や曖昧なものを感じ、反映することがより難しくなります。
足掻くことの大切さ
先日のプロコースの出来事でした。一緒に学んでいる仲間の1人が、あるワーク中に気持ちが乱れてしまい、いつもとは違うグラフィックを描きあげました。なっちゃんから「そこから、立て直しをしてごらん」というフィードバックがありました。メンバー全員が無言で見ている中、一生懸命、色や線を足し、立て直すために足掻く彼女の後ろ姿があります。無言の空間にペンの音だけが響いている中、「ああ、こういうところが自分には必要なんだなぁ」と思いました。トラブルが起きようが、ノイズが立とうが、自分に意識が向かっていようが、気づきその場から最前を尽くし立て直す。それがプロなんだなとしみじみ思いました。
信じて反映し続ける
仲間の後ろ姿からプロの覚悟のようなものに気づかされ、意識が定まりました。とても不思議な感覚。今、その場で受け渡しされている想いを落とさないように、増幅し、響かせるように丁寧に、素早く描いていく。きっと想いは絵を通して伝わると信じ、祈るように描き続ける。描けば描くほど集中していく感覚は今まで感じたことがないものでした。(この感覚忘れないようにしよう)もちろん、まだ課題はありますが出来上がったグラフィックには熱量にようなものが臨場感を伴って残っていました。(自分の中で会心の一撃だな感)
グラフィックファシリテーションの醍醐味
最後に、「場を反映させる」ことはグラフィックファシリテーションの難しいところであり、得意なことだと思います。ただ反映が響いて参加者が深く合意形成をし、新しい何かを創造していくかどうかはファシリテーターが心を定めて描いたかどうかなのかもしれないと思います。もっと言うとジタバタしている姿含めてファシリテーションなのだとすら思いはじめています。
「誰のために描くのか」があり、「何のために描くのか」となり、「そのために自分は今、何をするのか」この自問に愛を持って取り組むことがファシリテーターの器を広げるのだなと感じる今日この頃です。
次回について
次回の内容はプロコースを終えての感想か、新しい実践を予定しています。ここまでお読みいただきありがとうございました。
グラフィックファシリテーションにご関心がある方へ
グラフィックファシリテーションは人と人の間にある感情や感覚を絵で共有することで、対立構造になりがちな議論を対話に変えていく作用があります。対話を通して深く合意形成をしたり、新たな視点の獲得や、協働関係を紡ぐお手伝いをさせていただきます。ご興味ありましたらご連絡くださいませ!